前回のSuper Dryのポスターの続きまず，事実関係を分かる範囲で調べてみた。

Asahi Super Dryは1987年に発表された。つまり，このポスターのイメージガールの年代1978年というのは完全におかしい。

次に，そもそもヴァネッサ･ロウのポスターは日本に存在したのだろうか？私も当時は日本にいたんで，もしあったのなら，少しは記憶に残っていそうだが，それもなかった。
アサヒビールのイメージガールだが，これもスーパードライと同じ1987年から始まっていて，初代がなんと山口智子。その後をたどっても，ヴァネッサ･ロウという名前は出てこない。おそらく英語のつづりはVanessa Lauだと思うんだけど，これでググッても，およそ関係ない同姓同名の女性しか出てこなかった。

そこで，再びポスターを見に行ってきた。
ここがその場所である。

ガード下に一つだけ違うポスターが貼ってあるのが分かると思う。

実は，もう一つなんか引っかかっていたのが，アサヒビール･イメージガールのこの「･」のところがなんか大きくて，模様のように見えたこと。今回もっと近くからよく見てみた。なんと！

この点のような模様のようなものは実は「豪」，つまりオーストラリアだった。ヴァネッサ･ロウはオジーだったのである。

拡大写真でわかるように，インクの色がずれて印刷されている。なんかずいぶんいい加減な感じである。

これはあくまで想像だが，1978年というのは，1987年の8と7が入れ替わって，誤って作られた結果ではないか？印刷もこんな感じで荒いので，このポスターも後からでっち上げたか，昔のものを掘り出して再構成したか，そんなようなものであろう。このとき年代を間違えて入れてしまうなんていうのは，よくある話のような気がする。

しかし，それにしても，オーストラリアに1987年，こういうイメージガールが実在したのかどうか？まだまだはっきりしないことが多い。なにより，このポスターの意図が見えない。

この話をしたら，それ見たことあると言った人がひとりいた。別の場所にも貼られていたんだろうか。また，娘に「ヴァネッサ･ロウ」という名前を当たってみたら，聞いたことあるような気がすると言っていた。多分モデルじゃないのとか言っていたから，ガキの世代では案外有名な人だったりするかもしれない。

また何か新発見があったら続報する。