Dazed and Confused

レッドツェッペリンの曲の話ではない。またしてもドジを踏んだ話。目が覚めた。意識がまだ朦朧としている。
「私はどこ,ここは誰?」状態。
身に覚えのない場所である。車の運転席のシートを倒して寝ていた。
ウィンドウシールドを通して,白い壁が見える。異様に明るい。
どこだっけ?うーん…駐車場の中というのは確かだ。どこの駐車場だっけ?

腕時計を見る。3時30分
え?なに?3時半って,明るいし,昼間か?一体どうしてこんなところで昼寝しているんだ?
会社で,午後,猛烈に眠くなって,15分ぐらい車の中で仮眠したことが2-3度ある。しかし,ここは会社の駐車場じゃない。

隣のシートには若い女性…がいたらいいけど…じゃなくて,大変だけど,そこには誰もおらず,私の持ち物が無造作に置いてある。
ああ,やっと思い出した。飲み会があったんだ。

メルボルン在住日本人で最も顔が広いと言われる方に懇意にしていただいている。
昨日はその方に,若い女性がたくさん出席する飲み会に招待された。
若い女性に囲まれて,おじさんはとても舞い上がってしまった。

その日は,電車で行って,帰りはタクシーで帰ろうかと思っていた。そのほうが思う存分飲める。
しかし,昨日はこの夏最高の寒い日だった。気温が20度に届くか届かないか。おまけに天気も不安定だった。
そこでやはり車で行くことにし,会社からCityに直行した。

停めたのはQVというショッピングセンターの地下。今,ここに居るのであった。

舞い上がったおじさんは,飲み会で少々過ごしてしまったのだった。しかし,このまま車を運転したらまずいぐらいの分別はあった。
そこで,少し眠ってから帰ろうと思った。それが間違いだった。いや,でもそれしかなかったんだけど。
このところ,体調不良で,酒を久しく飲まなかったこと,それに,前日からやや寝不足だったこともたたったのだろう。寝過ごしてしまったというわけだ。
3時半…まさか昼過ぎまで寝過ごしたわけはないだろう。すると夜中か!まずい。しかしなんでこんなに明るいの?
振り返ったら,理由が分った。清掃作業中で,普段よりも明るくなっていたようだ。

とにかく,駐車券の精算をしないとならない。ドアを開けようとしたら,いきなり「プワー,プワー」と大音量のアラームが鳴り出した。
どうやら,寝る前にロックしたらしい。そうりゃそうだよね。ロックしないで寝たら,無用心だ。

えーと,キーはどこだ!?キーホルダーにアラームのリモートスイッチがついているのだ。
慌てて探すが見つからない。アラームは10秒程で止まったので,そのあともゆっくりとあたりを探したがない。
まさか外に落としてないよな。しかたないので,またアラームを鳴らしながら,ドアを開け,外に出た。
うるさいので慌ててドアを閉める。
あたりを見回したがない。中を覗いたら,シートの上にキーがあった!なーんだ,おしりの下あたりにあったんだ。
アー良かった。
これで帰れる。と思ったら。ドアが開かない。え?え?
そうか!しまった!アラームが解除できていないから,ドアを閉めるとロックしてしまうのか?
大失敗。
どうすることもできない。

おばかである。おおぼけである。

とりあえず,フリンダーズストリート駅まで歩いてみる。

たどりついたのが4時10分前,始発は5時10分前後だ。あと1時間20分。
写真は無情にも1時間20分後を差す次の電車の発車時間。

始発まで待つ手もあるが,もう車の中には戻れないのだ。
寒い。ジャケットも車の中。

仕方なく,タクシーで帰宅。20ドルの出費。
2時間寝直しできた。
その後,妻の出勤に同乗してCityに戻り,妻が持っているリモートスイッチを借り,車を開けて,そこから会社に直行した。
駐車料金は,夜だけなら10ドルだったが,翌朝8時半ごろまで停めていたので27ドル50だった。

教訓: 朝帰りするなら,この手だ。

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