ビデオ編集に明け暮れる

ブログをずーっとサボっている。
今,それどころではないのだ。
まあ,そうはいっても,このまま今月のエントリー1件というのも寂しい。
この辺で,何でそれどころじゃないのかを説明しておこう。といっても,いろんな理由がある。また時期によってその軽重もちがう。
そんななか,この1-2週間の一番の懸案事項といえば,ビデオ編集である。

6月から7月にかけて,娘を含むオジー3人娘を日本に連れて行った。
このときの記録が60分のビデオテープで5本。実際には4本半ぐらいだが,ボツを除いても4時間をちょっと超えるぐらいの量となった。
これをまとめ,テロップ,BGM,スチール,特殊効果などを加えて,ムービーを作り,DVDに落として,日本にいる家族,親戚,また,Girlsの両親などに配布しようとしている。
今まで,この作業をだらだらと,そして気が向いたときにときどきやっていた。このペースだと今年中にできるかな?というスローペースだった。
でもって,これではいけない。何か目標を決めてと思っていたのだが,グズグズやっているうちに,自然に目標が見つかった。
今週末,法事で妻が東京に行くことになっていた。当初,東京2泊,機中2泊の忙しい日程だったのだが,結局この話は,夫婦で休暇が取れそうだということから,いっそ一家3人で1週間行こうというところまで広がった。来週の火曜日は久々の祝日,メルボルンカップデーである。飛び石の間にあたる月曜日は,もともと娘の学校が休み。ということで,娘も休みを取り増しせずに済むので,同行させるつもりだった。しかし,1週間に延長するため,あまりやりたくなかったけれど,あと水,木,金と三日休ませることにした。
で,誰がどの期間行くかはともかく,この東京行きに合わせて,DVDを完成させなくては!ということで一大決心。このところ,急ピッチで作業している。

いいところを採って,つなげるだけというなら,1日でできるかもしれない。しかし,最も見せたい人はGirlsの両親であるから,いちいち,どこに行ったか,地図入りで説明をつけようというのが最初からの方針だ。Google Mapは今回とても役に立って,Mapのスクリーンショットを取り,行程に合わせて線を引いたり,説明をつけたりすることで,かなり詳細な場所の説明が可能となった。
そして,どうしても凝ってしまうのが,BGM。iTunesのライブラリから,シーンに合わせて曲を選び,随所にちりばめる。場合によってはフォアグランドとバックグラウンドの音量調節も必要だ。自分の思い描いたイメージどおりの曲を選んでは,入れていく。ぴったりの曲が見つからず,延々とiTunesで曲を聴き続けたりした。
そんなわけで,膨大な時間を消費している。日曜の夜は3時,月曜夜は2時,火曜はからだが持たないので12時半まで作業した。夕べ,水曜の夜は別の仕事があったが,やる気にならず,その時点でできていた2枚目のマスターをざっとチェックし,11時半ごろ就寝。今朝4時に起きてその別の仕事をした。しかし夕べのチェックで数箇所気に入らない点があったので,合間にそれを修正し,マスターを落とし直した。

ということで,本日朝の時点で1枚目,2枚目ともマスターが完成。あとはここからコピーを4組作って日本に持って行く。すでに1枚目が3枚,2枚目が1枚のコピーができている。残りのコピーをし,表紙,裏表紙のデザインをして印刷。そしてこの4×2=8枚のディスクにもタイトルを印刷して完成だ。いやはや,ギリギリの行程だった。

とにかく,ありあわせのソフトで作り始めた。これは今思えば失敗だったが,いまさら後悔しても仕方ない。
まずWindows に付いて来る,Windows Movie Makerで編集を始めた。これはそこそこ機能が揃っているので,なんとか,それなりの物ができる。ウチのメインマシンはWindows Vista Ultimateで,これについてくるMovie Makerは,昔に比べてかなり機能が充実しており,不満はなかった。今思えば,これがくせものだった。これがもう少しちがうものだったら,編集用ソフトを別途調達していただろう。
編集を終え,AVIフォーマットのファイルができた。ところが,Movie MakerにはこれをDVDに焼く機能はない。これを受け持つのは同じくWindows同梱の,Windows DVD Makerである。こいつの機能が貧弱なのだ。メニューの自動生成はなかなか気が利いているけれど,とにかくDVD書込みに関する自由度がない。致命的だったのは,DVDに焼くしか選択肢がなく,ISOイメージを作れないことだ。これでは8コピーを作るのに莫大な手間がかかってしまう。DVD書込み時に,Movie Makerの成果物であるAVIファイルからいちいち新たにイメージを生成して書き込むため,これに一時間をはるかに超える時間がかかる。コピーを作るたびにこれを繰り返していたら,コピーと同じ数の夜が必要になってしまう。あとでわかったが,これはそんなに重要な問題ではなかった,1枚焼き終わると,繰り返し同じDVDを焼くかという質問がでてくるので,ここでYesと答えて,次々焼いていけば,次からはイメージ作成行程が省けるので,1枚あたりの所要時間は短くてすむ。しかし依然として,ISOイメージは残らないので,あとでまた焼き増ししたいときにまたもや莫大な時間がかかる。やっぱり,ここはISOイメージをまず作りたいところだ。

最終的には,最初の一回だけは我慢して,まずマスターDVDをこれで焼いて,その後,通常のDVD焼付け専用ソフトでISOイメージに落とし,同ソフトでDVDのコピーを作っていくという方法を採った。

しかし,そういう手法を確立する前に,DVDのイメージを直接作れないかと思い,いろいろソフトを試してみた。これが結果としてほぼ2週間相当の停滞を招いた。すでにMovie Makerで作ってしまったAVIファイルを,オーサリングだけ別ソフトでやろうとすると,さまざまな手順を考えても,いずれもどこかに非互換や不具合が出てしまい,うまくいかないのだ。
で,最後にたどり着いた現状での最適解が,上記のようにまずマスターDVDを作ってから,これでISOイメージを作り直すという回りくどいやり方だったのだ。

DVDの体裁にもこだわっている。タイトルを手書きするのはいやだと思った。そこでDVDに直に印刷できるプリンタが欲しくなった。ちょうど現在のFaxマシンがあまりにぼろくて使いにくいので,FAX付オールインワンのプリンタが欲しいと思っていた。
ということで,まずCDやDVDへの印刷機能があること,FAXの送受信ができること,オールインワンというのだから当然,プリント以外に,スキャンとコピーの機能があること。接続にはワイアレスLANが使えること。といった条件を決めていった。調べたり,店を見たりして,驚いたのは,ここまで全てを満足するものはオーストラリアには2-3機種しかないということだった。これに,さらに留守電機能を加えると,全てを満足するものは皆無となる。幸い留守電はコードレスフォンの親機についているので,これを今までのFAX機の代わりに使うこととした。しかしこれが本当に可能なのか?オールインワンプリンタと,留守電の,それぞれの待ち受けの設定はどうすればいいのか?といったことも調べ上げた。このことは実際にマニュアルをダウンロードしたりしないと分かってこない。ということで,この辺のリサーチにもほぼ1週間を費やしてしまった。もちろん,1週間,このことばかりを考えて過ごしているわけではない。これはあくまで趣味だから,暇をみつけては悩んだり,調べたりして,1週間が経ってしまったということである。

結局プリンタはEpson FX860にした。275ドルで購入。思ったより安く済んだ。
ところがここにもうひとつの落とし穴が待ち受けていた。

編集して,1枚目のDVDを焼いてみた。その結果,このペースで編集すると,2枚で収まらず,どうやら最低でも3枚,へたすると4枚組になってしまうということだ。
3枚以上にするのはいやだった。煩わしくて,もらった方も迷惑だろう。本当なら1枚に収めたいところだが,2枚なら我慢できるレベル。3枚以上は言語道断である。

で,考えた末,すでに1枚目の編集を終えているので,編集見直しはせず,今のペースで編集を続ける。そのかわりディスクをダブルレイヤー(2層)のものとし,これで2枚になんとか収めることとした。

これで安心してはいけない。これは落とし穴第1弾である。落とし穴は全部で三つあったのだ。

第2弾は,普通の店にはダブルレイヤーでかつプリンタ印刷に対応するメディアを売っていないということだった。
これはかなりショックで,だいたいそういう製品があるのかも不明だった。Webで調べたりして,存在することはすぐに分かったが,どこで売っているのだろう。幸い,なんとかHarris TechnologiesというPC,オフィス関連製品の店で見つけた。少々高いが仕方がない。

で,買ったはいいが,ここで第3弾。現在,通常のDVDの書込み可能速度は16倍程度なのだが,ダブルレイヤーだと4倍となる。そしてこれがプリンタ印刷対応となると,2.4倍に落ちてしまうのであった。ところが上記DVD Makerには書込み速度の設定が「速い」,「標準」,「遅い」という3段階しかなく,本当に2.4倍まで十分減速してくれるのかがはっきりしないのだ。3年前のクリスマスに,Lakes Entranceという観光地に行って,安い貸しボートを借りたとき,スピード調節が「Slow」と「Slower」の2段変速しかなかったが,これに匹敵するボロさである。
ここでもし,「遅い」にしても遅さがたりず,書込みに失敗して何度もメディアを買い直していたら,手間も費用も馬鹿にならない。これには悶絶しそうになった。Microsoftさんよう!いくらユーザーに分かりやすいからって,早い,普通,遅いじゃわかんねえよ。ちゃんと倍速数を明記してくんないと,わたしゃおちおち眠れないって。
結局,心配なので,まずはマスターDVDをプリンタ印刷未対応の普通のダプルレイヤーディスクで作り,これを元にしてISOイメージを作り,きちんと「2.4倍」の設定ができる別ソフトでプリンタ印刷対応メディアにコピーするという手法をとった。うう,涙が出そうだ。

DVD Makerの貧弱な機能のとばっちりは,これで終わったわけではない。最後に控えていた問題は,Movie Makerで作ったAVIファイルが,ちょっと容量オーバーになっていたときに,DVD Makerでは,これを事前にチェックすることができないことだ。ちなみに,AVIファイルは数十GBとなり,これを元に最大8.5GBのDVDを作っていくが,DVD Makerでは最終的に必要な容量が出てこない。しかも,容量オーバーすると,単に「エラーが発生しました」というエラーしか通知されず,原因が分からないのだ。2.4倍速で,再生時間が約2時間のものを焼くわけで,一枚焼くのに単純計算で50分。焼付けに伴う前後の処理を含めれば,たっぷり1時間かかる。そして最後の最後にこのエラーがでて,ディスクが1枚オシャカになるのである。容量オーバーなら,書込みを開始しなければいいじゃないか!と思う。行き当たりばったりで書き始め,結果として容量が足りなくなり,これが単なる「エラーが発生しました」としか出ないというのはいかにもお粗末だ。おかげで,何度も書込みをやり直し,高価なダプルレイヤーディスクを5枚ぐらい無駄にした。虎の子のダブルレイヤー+プリンタブルメディアには被害が及ばなかったのが不幸中の幸いだ。

DVD Makerの貧弱な機能のおかげで,紆余曲折。いろいろ考え,対策を練ったり,トライアンドエラーを繰り返したりと,苦悩の日々が続いた。辛いが,楽しい日々でもあったといえるか。おかげでずいぶんこの辺のことには詳しくなった。これで飯が食えたらいいんだけど,そんなに甘くないか。

楽しい日々という意味では,今回のビデオの主人公が私の娘とその友達の計3名の小娘だったということは大きい。とにかく,来る日も来る日も登場人物たちの顔やしぐさとにらめっこしての作業になるのである。もしこれが,3人娘ではなく,3バカ野郎とかだったら,最初からこんなもの作ろうとも思わないし,始めたとしても,途中で投げていただろう。その3人の野郎の顔など,金輪際見たくないという状態になったであろう。
毎日若い女の子と会っていたような感じである。娘の年頃だから,さすがにそそられちゃったりしないが,これがそれなりの年頃の3美人(っつーことは「三熟女」?)とかだったら,マジに恋に堕ちていたかもしれない。

ということで,熟女のビデオ,編集承ります。

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