バイバイ,ソファー(捨てる神,拾う神 その2)

久々のブログ投稿。今日は10月最後の日なので,これを逃すと今月の投稿がゼロになるところだった。

我が家の居間には二人がけと三人がけのソファーがある。総革張り,メタルフレームの優れもの。

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メルボルンにまだ大丸があったころ,その大丸のあるメルボルンセントラルのビルにKing Furnitureというソファー専門店が入っていてそこで購入した。うちの娘が生まれたころにそれと前後して購入したものなので,もう19年も経つ。

今年はじめごろから,三人がけの方の真ん中のクッションの表面が荒れてきて,ついに擦り切れはじめ,あれよあれよという間に傷が広がってしまった。

最初は補修したいと思った。King Furnitureは大丸が閉じてから,私のオフィスから歩いて10分ぐらいのところに移っていたので,そこに昼休みに出向いて問い合わせたら,買値より高いことを言われた(なにしろ,革を総張替えしなきゃだめだっていうのだ!)ので,補修はあきらめてしまった。

で,新しいものを物色,Nick Scaliというソファー屋が年中50%引きセールをやっているので,そこでなかなかお買い得のものを見つけ,オーダーした。オーダーしてから海外の工場で作らせるのだそうで,納品まで10-11週間かかった。

「ああ,まだ時間があるな」とぼやぼやしていたら,先々週,SMSがあり,もうすぐ配達すると通知が!

あ,やばい,古いのを始末しなければ!

最初は会社の同僚にメールしたり,GumTreeというサイトに写真を載せたりした。二人がけは100ドル。もし破れている三人がけもいっしょに持っていってくれるならタダ!という広告にしたが,全然反応がなかった。

仕方ないので配達を1週間伸ばしてもらって,再チャレンジ。先週,業を煮やした妻が,「伝言ネット(メルボルンの日本語情報誌)のサイトに載せて!」というので載せたところ,なんとその日のうちに問い合わせがあった。しかも両方よろこんで引き取るとのこと。ああ,よかった!

二人がけの方はそのうち売れたかもしれないが,GumTreeの他の広告を見ると10ドルとか5ドルとかすごい破格値がついているものがほどんどだと気づいた。これじゃあ,買い手が出ないわけだ。実際,引き取り手が見つかる当日,GumTreeの広告も題名に「Can be Free!」という枕詞をつけ,100ドルをドーンと値下げして10ドルにしたところ,すぐに一件問い合わせが来た。そのときはすでに前述の引き取り手が確約してくれていたので,お断りしたが,なんだ,こういうことだったのだ。

娘の成長を見守りながら,19年間,私たちのおしりを暖めてくれ,その快適さのあまり,時には抗し難い眠気をくれたこのソファー。もし買い手が無い場合は,廃棄するしかなく,それはいやだな,残念だなと思っていただけに,引き取り手が現れ,本当によかったと胸をなでおろしている。引き取ってくれたのは日本人女性とオジー男性の夫婦。最近シドニーから移って来た人で,今日の夕刻,そのだんなさんと友人の二人でトレーラーを借りて引き取りに着てくれた。穴は開いているけど,それ以外は状態がいいので,無料のオファーを大変喜んでくれた。喜んでもらえたなんて上出来だ。

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捨てる神あれば拾う神あり。

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明日,新しいソファーが来る。

「バイバイ,ソファー(捨てる神,拾う神 その2)」への2件のフィードバック

  1. 昨日はありがとうございました。御家族と共に時を過ごしてきたソファ、思い出のたくさん詰まったソファ、譲り受けた者として『19年間愛された』その想いも私達は受け取りました、大切にしていきます。そして私達も同じ様に思い出を刻んでいけたらと、素敵なソファをありがとうございます。

  2. コメント承認が大幅に遅れてしまいすみません。本当に喜んでいただき,私もうれしい限りです。あのソファーが,まだ役立ってくれていると思うとなんだかとても暖かく,うれしい気持ちです。本当にありがとうございました。

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