腐ってもベッカム

北米プロサッカーチームの,LAギャラクシーが今,シドニーに来ている。そう,あのデイビッド・ベッカムが現在所属するチームである。今夜,シドニーのTelstra Stadiumで,オーストラリアのプロリーグ,AリーグのシドニーFCと親善試合を行った。

テレビで生中継があったが,実は前半しか見ていない。結果を知らないのだが,おそらくシドニーが勝っただろう。

LAギャラクシーは,序盤,シドニーゴールを再三脅かし,前半全体をみても,ポゼッションで圧倒していたが,シドニーは徹底してカウンターアタックを敢行。

ベッカムは先発で登場し,随所にいいプレーを見せた。特に中盤から,シドニー陣のディフェンスの穴を突いて,フォワードにパスを通し,何度もチャンスを作った。

しかし,旅の疲れや時差ぼけもあっただろうが,LAギャラクシーの動きはなんとなく鈍かった。少ないチャンスを生かして,徹底してカウンター攻撃を仕掛けたシドニーFCが,あれよあれよという間に加点し,3-0とリード。どうも締りのない試合展開となった。

が,前半終了間際,今日のハイライトがあった。ペナルティーエリアから5mぐらいのほぼ正面で,LAがフリーキックを得る。当然,蹴るのはベッカム。

それまで数発コーナーキックを見せたベッカム。コーナーキックでは,まったく躊躇しないキックを放っていたが,今度はさすがに間合いを取って,狙いをすます。ディフェンスがまん前に作った壁の左端を味方選手2-3人が押してプレッシャーをかける。そして,ベッカムが蹴ると同時に頭をよける。ボールはそのよけた空間を抜け,きれいに左カーブを描いて,ゴール左上隅に吸い込まれた。あまりにもあっけないフリーキックに見えるが,ここしかないという場所にきれいに決めて見せた。

キーパーはよく追随して,片手がボールにかかったが,それでも及ばずゴールを許した。3-1で前半終了。

すごい!さすがはベッカム。イングランドは欧州選手権予選落ちを喫したが,腐ってもベッカム。やるなあ!

今日はこれでテレビ観戦の目的を十分達成した。勝敗には興味がない。躊躇なく,チャンネル権を娘に渡した。

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