留学高校生のノートPC,日本で買うか,現地で買うか?

Q:メルボルンで,高校生留学のガーディアン(親代りになり学生のお世話をする仕事)をやっている者です。今年の4月から留学で来ている高校生がラップトップをこちらで買おうか日本の親に日本で買ってもらってから送ってもらおうかと迷っています。
日本語でインターネットが読めてメールができれば、あとは英語で良いと言っているのですが、どちらで買うのが良いか、ご意見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。

A:もしその方がラップトップを学校でも使用するというのであれば,これは,絶対に,英語版のPCを買うべきです。
日本語版だと,何かインストールする場合,あるいはトラブルが出た場合に,現地の先生なり,システム担当の人にサポートしてもらえません。
また,日本から買ってくると,往々にして,XPやVistaのHome Edition系を買ってしまうのですが,これですと,学校のネットワークにはまずつながりません。
学校ぐらいの規模のネットワークの場合,ドメイン接続という方式を採っているのが普通であり,このドメイン接続をHome系のWindowsがサポートしていないためです。
必ず,Windows XP ならProfessional,VistaならBusinessにしないとドメイン接続できません。また,こういうことはやはり学校のシステム担当者と相談すべきことです。たとえばVistaはまだ学校側がサポートしないという可能性大です。
そういう意味でも,学校での使用を想定する場合は,こちらに着いてから,学校指定の物を買うべきだと思います。
これは,インターネット経由で,学校のネットワーク(イントラネット)に入るという場合を含みます。ですから,学校には持っていかないという場合でも,そういう接続形態を想定していないか,よく確認してください。

もし,以上のような学校で使う,あるいは学校のイントラネットに接続して使うという可能性が皆無であるということであれば, どちらでも構いません。

ただ,あと,保証の問題が残ります。日本で買ったPCはこちらで保証が効くものと効かないものがあります。海外保証がつけば安心という考え方もありますが,保証というのは,保証期間中のハードウェアの故障の際に無償で修理や部品交換をするということです。保証規定にもよりますが,修理に出すための輸送費は自己負担になるでしょうし,部品が現地調達できない場合,日本からの取り寄せになります。
あるいは,無償修理は日本に本体ごと送り返すのが前提の場合もあります。
また,保証による修理の申し込みは,メーカーにもよりますが,現地のサービスセンターに英語で申し込むしかないかもしれません。私がお手伝いすることもできますが,私はメーカーではありませんから,お金を請求しなければなりません。
だったら,いっそ私がお預かりして,すべて有償で直した方が,お金は余計にかかるけど,時間的には早いかもしれません。
以上のように,保証の種類によっては,実際の修理にお金と時間がかかります。
特に時間が問題になると考えます。場合によっては2週間以上,最悪数ヶ月かかることだってあり得ます。
こちらで購入すれば,それはそれで,サービスが悪いので,最終的にどちらがいいか,一概には言えないのですが,私は滞在日数が通常の保証期間である1年程度であるなら,こちらで購入するのがいいのではないかと思います。

最後に,日本で購入された場合,その際についてくるマニュアル類,リカバリCDなどの添付CD/DVD類はすべて,こちらに持ってくることをお勧めします。実際,最近,私に修理を依頼してきた高校生の方で,リカバリCDを持って来なかったために,日本のご両親に送ってもらうことになり,修理に3週間以上余計にかかった方がいました。(最初は,なしでなんとか修復しようと試みたため,余計時間がかかってしまいました。)
また購入時の領収書,保証書も忘れずに。

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