天国の門に,二人の金髪女が到着した。二人はお互いにどうやって死んだのかを話し合った。
金髪女A: 私はねえ,凍死したの。
金髪女B: まあ,凍死!つらかったでしょう?
金髪女A: うーん,そうでもないかも。寒くて震えてたけど,震えが止まったら,ポカポカ暖かくなって,ねむーくなって。最後は安らかに死んだわ。あなたは?
金髪女B: 私? 私はね,心臓麻痺。ダンナが浮気してるんじゃないかと疑ってて,いつもより早めに家に帰って,現場を押さえてやろうと思ったの。でも,帰ってみたら,ダンナはいつものように,部屋でテレビを見ていたわ。
金髪女A: それで?どうなったの?
金髪女B: でも私の勘でね,絶対,どこかに女がいるって確信したの。で,家中を走り回るようにして探しまくった。屋根裏部屋に駆け上って,地下室に駆け下りて。それからクローゼットも,ベッドの下も全部調べたの。とにかく,隅から隅まで探したんだけど,あんまり走り回って,ついに疲れ果て,心臓麻痺でぶっ倒れてそれまでよ。
金髪女A: あー,残念。冷凍庫を見落としちゃったのね。そこを見てくれたら,私たち二人とも死なずに済んだのに….