潮江春の巻:香港的旅遊日記其伍

4月24日 日曜日 その3

一旦ホテルに引き上げ,今夜の作戦会議となった。とはいえ,最高決定機関は妻とリンダさんの二人である。

部屋にあるテレビではNHKの衛星放送が映っており,私はこれをなんとなく見ていた。娘はベッドに倒れこんで眠っている。食べる物は中華料理に決まっている。中華料理といってもいろいろあるので,今夜はどういう中華料理にするかという話をしている。

最初の夜は海鮮。次の日が雲南。ということで,候補としては火鍋とか,潮州料理といったものが挙がった。で,ガイドブックやインターネットなどであたっていくうちに,リンダさんも良く知っている潮州料理の店が見つかった。場所は上環(ションワン)で,リンダさんの自宅からなら歩いて行ける距離だそうだ。

で,ここに決定し,リンダさんに予約を入れてもらい,頃合いを見計らって出発。

今回まだ名物のスターフェリーに乗ってないので,まずはフェリー乗り場まで歩き,スターフェリーに乗った。あたりはたそがれており,ネオンのビル街の景色がすばらしい。リンダさんは,我々をお客様扱いしたのか,迷わず上層の一等デッキに案内したので,初めて一等デッキに乗った。一等といっても,大した座席ではなく,単にゆったりした席で眺めがいいというもの。ただ,海面から離れ,エキサイティングではなく,また,揺れは上の方が大きい感じだ。

香港の港は以前より混んでいる感じがした。大きな船もひっきりなしに通る。我々の乗ったスターフェリーも出航直後に,小さな貨物船かなにかに行く手を阻まれ,汽笛をあげていた。こうしたニアミスがしょっちゅうあるのだろう。

揺れは確かに一等デッキの方が大きい感じで,娘などは酔ってしまった。

香港島サイドに着き,続いてタクシーに乗って,5分ほどで上環のビルの3階にある「潮江春」(英語表記:Chiu Chow Garden)というレストランに着いた。

「うおー」と思わずうなる入口。高級感もいままでで最高。入ると,すでにたくさんの客でテーブルがほとんど埋まっていた。

料理は,リンダさんにおまかせで頼んでもらった。ウェイターとああでもない,こうでもないと話しあいながら,メニューが決まっていった。

まずは,豚の三枚肉の炒め物。

それと,おつまみ盛り合わせ。くらげ,ホタテなど。

この豚の三枚肉の炒め物のタレの色で想像できるだろうか?潮州料理独特の,どちらかと言えば醤油系と言っていい味付けで,日本人好み。しかもあっさりしているものが多い。他の料理も,基本的な味の系統は同じだ。

続いて,揚げチキンとビーフンのホットポット

白身魚と野菜の炒め物

ほうれん草のスープ

紹興酒がお供

デザートいろいろ

うーん,堪能した!間違いなく,今回の香港旅行の食事のハイライトだった。

4月24日 日曜日 完 まだ続きます。

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