あれから2年,それから半年

1年と数日,ブログを更新していない。

瀕死のブログ。今後もメンテナンスを続けることを考え,クラウドに移行することなども考えている。技術的にまだあまりやっていないことなので,試してみたいことでもある。

さて,その瀕死のブログだけど,少し書きたいことがある。

今日で,再就職して丁度6か月だ。まあ,半年と言い換えてもいいだろう。そして,おとといだが,前職を退職させられてから丁度2年が経った。

失業状態がほぼきっかり1年半続いたということになる。

2年前のこととなったが,私の人生の中でもかなりの大事件ではあり,このこと自体は忘れようもないことだが,詳細については,そろそろ記憶としてフェードアウトしていく部分もある。まあ,これ以上過去の事となる前に,その記録を残しておこうかと思う。

正式な退職日は2015年11月20日だったが,実際には退職を言い渡されたのは前月10月の16日の金曜日だったと思う。その前日に内視鏡検査のため会社を休んでいる。戻ってきた金曜日,オフィスについてすぐ,上司からメールが来た。

何やらミーティングをやるという。

その時間になるちょっと前,後ろの席にいるQAのリーダーとすれ違った。これからやるはずのミーティングルームの方から戻ってきた。へんな表情をしている。あれ?一緒にミーティングするんじゃないの?あ,これって個別に会ってるってことじゃないの!?まあ,私ものんきだったもんだと,今になって思う。

そういえば,ミーティングの場所がいつもと違う別部署の脇になっている。こう材料がそろえば,こんな鈍感な私にも何の話か想像がつく。

会議室には,うちのチームのマネージャーが一人。彼はスウェーデン人なのだが,コワモテ。北欧の警察ものドラマに敏腕刑事になって出てきそう。性格的にはそんなに怖い人じゃないんだが,とにかく,このコワモテが苦虫をかみつぶしたような顔をしてさらに恐い顔になっていた。視線は限りなく真下に近いうつむき加減。テーブルの中央には電話会議で使う電話につながったスピーカーがあり,すでに向こうに誰かがいる様子。

まずは,一枚の紙を渡された。会社名義のレターであった。会社の態勢を強化するためには,変革をしていくことが必要であると前置きして,ついては,あなたのポジションがなくなったので,退職していただくという主旨のことが書いてあった。

私がざっと読み終わったとみたマネージャーが初めてまともに話し始めた。大変申し訳ない。(と日本人なら平謝りする雰囲気)今回の事は君には全く落ち度はない。私としては本当に君には残ってもらいたいところだが,どうしようもなかった。といったことを言ってくれた。(もちろん英語でね)

私は,改めて事の重大さを悟った。思わず大きく息を吸い,そして「フーッ」と吐いた。

つづく

「あれから2年,それから半年」への2件のフィードバック

    1. たまさん,どなたか存じませんが,ありがとうございます。日本ではありえない?そうでしょうか?確かに日本でこんなにいきなり切られることはないかもしれません。でも,ここに比べて流動性の乏しい日本の就職環境で,もっと悲惨なことが起きている気がします。そのあたりは,これから続編に書いて行きたいと思っております。

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