インターハイ観戦

今年から,インターハイはWebビデオ配信が始まった。数年前から,インターネットでの結果検索ができるようになっていたのだが,ついに,動画で,高校生の暑い熱い闘いが観戦可能となった。
インターネットに距離はない!オーストラリアにいながら,ライブで観戦できるなんて!本当に便利になったものだ。

先月,7月18日付の記事で,私が中学高校と6年間,和弓,つまり弓道をやっていたと書いたが,今年,後輩の高校生がインターハイ出場を果たした。また,姉妹校の女子高も出場。これに加えて上記のライブ配信とあっては,もう,居ても立ってもいられない。

今年のインターハイは佐賀県で行われた。弓道は唐津市にある,佐賀県立唐津商業高等学校弓道場で8月5日から今日までの3日間で行われた。

1日目が団体,個人の予選。
2日目,団体決勝トーナメント1回戦と個人の決勝まで。
n3日目が今日で団体の決勝トーナメント2回戦以降である。

幸い,母校は男女(女子は姉妹校)とも決勝トーナメント進出(ベスト32),そして,2日目に1回戦を共に突破した。

ここで簡単に弓道インターハイ団体戦について紹介する。
弓道では一人4本の矢を持ち,28メートル離れたところにある直径36センチの的に中てる。(通常弓道では「あたり」を「当り」とは書かず「中り」と書く)そして,団体戦は1チーム5人が横に並び,前(的から見て左側)の選手から順に1本ずつ引いていく。これを4回繰り返し,合計20本の矢を射る。洋弓(アーチェリー)のような点数制ではなく,結果は中りか外れの二つしかない。したがって20射で最高20中。最低が0中という21通りの結果しかない。

インターハイは各県男女各1校が団体戦に出場でき,地元県は2校出場枠がある。予選4射(計20射)で上位32チームが決勝トーナメントに進む。
各試合,2チームが一線に並び,同時に行射する。20本の合計中で争い,同中の場合は1人1本の矢を持って競射を行う。競射は,勝負がつくまで繰り返される。

さてさて,ビデオによるライブ配信!こうなると,もう我慢できない。今朝は出社するにはしたが,「おれは今日は家で仕事するぞ!」と宣言して,10時ちょっと前に退社。(10時といっても朝の10時だよ)そして,ライブビデオ配信をつけながら,仕事をしつつ,母校の出番の時はテレビの前で,届くはずのない声援を送った。

ちなみに私の会社はVPNが完備しており,インターネット経由で,オフィスの自分のPCにアクセスできる。したがって,実質的に会社にいなくても,会社でやる作業はほとんどこなすことができる。これは子供がいる社員にとって特に便利で,子供の世話,病気のときなど,いちいち休暇をとらずに家で仕事ができる。幸い今日はミーティングもなく,絶好の日だった。

パソコンはリビングのテレビの脇に一台置いてある。これが本来のWEBサーバーなのだが,4月にクラッシュしてから,メインPCにWEBサーバーを移動したきり,まだ単なるマルチメディア用パソコンとして機能している。これのビデオ端子が普段はテレビ入力につながっているが,これをHDDレコーダーの外部入力に付け直し,パソコンでビデオ配信を映し出したものを,テレビで大写しにして観戦しつつ,必要部分は,録画もできるようにセットした。

そんなわけで,今日は,近年にない熱い応援ができた。おかげ(?)で,母校はベスト8入り。1回戦は1回戦16試合中随一の高レベルの接戦。1中差で相手を下した。2回戦はその勢いで圧勝。しかし準々決勝で1回戦とちょうど反対のスコアで惜しくも1中差で敗れた。悔しかったが,それでも母校が技術レベルで,全国屈指のものであることをこの目で確かめることができ,本当に涙が出るほどうれしかった。先月も書いた,総監督,同期のM氏の目が行き届いている証拠だろう。

姉妹校の女子高はなんと3位まで行った。準々決勝は,もつれて同中となり,競射となったが,競射では,見事に圧勝。ハラハラドキドキの連続。準決勝は力負けしたようだが,そこでめげず,3位決定戦をものにしたしたたかさは,賞賛ものだ。今回は優勝には届かなかったが,全国でもトップクラスであることを証明した。なんといっても銅メダル。立派立派!今後も楽しみだ。

それから,言い忘れていたが,母校のI君は二日目の個人戦決勝に勝ち残り,見事6位入賞を果たしている。これは,またまた我が部の歴史に残る,すばらしい活躍だ。今日の団体戦には「落(おち)」という5人のチームの一番最後の位置で登場したが,2回戦,準々決勝とも抜けなしだった。30年以上弓を離れている私が,WEB配信ではるかオーストラリアから見ていても分る,一際安定した射をしていた。

そんなわけで,仕事もこなしつつ,観戦を十二分に楽しんだ一日だった。
これは,来年から年中行事になりそうだ。

皆さんもインターハイを観戦してみては?母校の選手が活躍しているかも。
「青春2007 佐賀総体」のオフィシャルホームページはこちらから。

青春2007 佐賀総体 http://saga-soutai.jp/official/index.htm

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