F1グランプリのコースで教習

うちのおひー様の教習は,その後2回構内(駐車場内)練習を行い,今日が4回目だ。

過去2回は,いずれも,アルバートパーク湖畔にあるMSAC(Melboune Sports and Aquatic Centre)に程近い駐車場で,夜九時ごろ行われた。この2回は,ハンドルさばきを重点的に教えた。
こちらでは,送りハンドルが基本。日本のように,手を交差させたらだめだ。
また,手の位置は日本では9時15分が多い。10時10分も可となっているが,ここでは,10時10分でなくてはだめ。むしろほぼ11時5分に近い位置が良しとされる。
なぜかというのは愚問で,試験官がそういう基準で見るのだから,それに従うしかない。

駐車場は夜間,MSACの近くに10数台停まっているが,反対側はほとんど空いている。
この部分の駐車グリッドを道に見立てて,走行する。

ここでの1回目は,とにかくただただハンドルを回し,戻すのが精一杯。だいたい戻すのが遅れ,コーナー出口でふらつく。
2回目になって,やっとハンドルさばきが安定してきた。まだ戻しが安定しないが,だいぶコースどおりに走れるようになった。
ただ,まだ左側の車両感覚がないため,左に寄り切れない。

ところで,この駐車場,真ん中あたりを黄色い線が斜めに横切っている。
これは何か?

F1のコースなのである!!
グランプリで派手な事故が起きる,悪名高いターン3。これはほぼ90度右に曲がるきついカーブだ。このあと,公道はすぐに左にゆるいカーブを切り,この駐車場を右に見て走る。しかしグランプリ開催時のコースはターン3のあと,曲がらずに,まっすぐこの駐車場を斜めに突っ切っていく。その斜めの黄色い線がこの駐車場をほぼ半分に切るように走っている。もちろん,駐車グリッドとはまったく関係なく黄色い線が引かれているのである。

そして,今夜は講習の4回目。この駐車場でふたたび足慣らしをしたあと,ついに外に出てみた。まずは出口で右折。そこからしばらく走り,本格的な道路に出る信号の手前で右折。いったん公道と袂を分かったグランプリのコースに戻る。ここからの数百メートルは最後にゲートがあって,行き止りのため,ほとんど車が通らない。ここで40km/h程度のスピードを出してキープレフトで走る練習。

だいたい慣れたところで,一旦運転を代り,アルバートパーク湖畔の外周路に,これももちろんグランプリのコースである。湖東岸は,緩やかな高速ベンドであるが,直角シケインが2箇所ある。北にあるシケインは普段「く」の字状の駐車場になっている。ここで車を止め,再び交代。ここから元の駐車場まで,湖外周路を右回りに3/4周して,また元の駐車場に戻るコースをとった。すべてグランプリのコース。途中ホームストレートも通るが,スピードを出させないように,入口と出口にプラスチック製バリアで作ったきついシケインがある。ここを抜けさせるのはひやひやものだった。運転している本人としては,左の駐車スペースに車が停まっているところで対向車とすれ違うときが最も怖かったようである。
まあ,こういうのもだんだんに慣れていくだろう。

それにしても,F1グランプリのコースをほぼ1週する練習って,….いいよなあ!

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