期日前投票に行ってきた

今回の参議院選挙。在外選挙制度を利用して,メルボルンで投票する方法もあったが,せっかく日本に来ているので,選挙人登録されている東京都中野区で投票することにした。結論からいうと,メルボルンで投票する方が時間的には早く終わったかもしれないが,やはり自分の実家周辺の選挙前の雰囲気の中で投票することで,実感がわいて,良かったと思う。

あらかじめ,下調べしておいたのだが,必要なのは在外選挙人票。これはすでに持っていて,私はこれを使ってメルボルンで2回投票したことがある。

もうひとつは,「期日前投票宣誓書兼請求書」という書類。用紙は中野区のWebサイトからダウンロードできるし,当日投票所にもおいてある。ここに必要事項を記入する。

我々は一時帰国という期日前投票としては特殊なケースである。期日前投票は先週から投票日の7月11日まで可能で,土日でもOKだ。場所は中野区の場合,区役所や出張所などだが,我々の場合は,選挙管理事務所にまず出向く必要があるため中野区役所に限られる。

投票所は区役所1階の特設室で行うので,まずそこに行き,海外在住で,一時帰国中ということを告げた。特殊なケースのため,最初の係員はどうしていいか分からず,別の人に相談。そうしたら,上司らしき人がでてきて,まずは9回の選挙管理事務所に行って欲しいと指示され,わざわざエレベーターまで引率してくれた。

選挙管理事務所は,これぞお役所みたいな雑然とした部屋。書類や張り紙がところ狭しと並び,ラップトップコンピューターを覆うような棚の上にさらに書類の山があったりして,その紙の量に呆れた。別の机には水やスタミナドリンクの飲み終わったボトルが放置。メーカーだったら安全衛生委員が飛んできて,即刻掃除を命じられるだろう。

まあ,それでも土日返上で我々に付き合ってくれているんで,よしとするか。

応対してくれた係りの人。何度か書類を持っていっては引っ込んでみたり,出てきたり。あまり要領がいいとはいえない。

日付その他のスタンプが完備されていて,それをとっかえひっかえつかって,手書きゼロで書類を作成していく。

最後に選挙人名簿から私と妻の名前を見つけて,そこにも確認専用のスタンプを押す。

中野区は役所としては早くからIT化が進んでいると聞いていたけど,こういうのはすべて紙でやっている。なんだろなーとちょっと呆れた。

手続きが済むとその係員に連れられ,再び一階の投票所へ。その場で投票用紙を渡され,まずは選挙区投票。次にまた別の投票用紙を渡され,比例代表区の投票。これでおしまいだった。

なんだかんだで20分以上かかったように思う。最初にも書いたように,これならメルボルンで投票した方が所要時間は少なかったかもしれない。ただ,メルボルンで投票すると,投票用紙を専用封筒に入れ,これを封印し,さらに登録している選挙管理事務所に送付するための封筒にこれを入れる。こういった作業がかなり面倒である。
その点,区役所でやれば,投票については,単に投票用紙に記入してすぐそれを投票箱に入れるだけで,いたって簡単である。

まあ,もし次回もこういう機会があったら,中野区役所でやる方をとるような気がする。

さて,投票時のことに話を戻すが,私はもう支持政党をきめていたので,両方の投票は迷うことなく,スラスラと書いた。それはいいんだけど,自分の書く字があまりにも幼稚っぽくっていやになった。

妻の方は私よりやや遅かったが,あまり迷うことなく書いていたようだ。

区役所を出たら,朝日新聞の人が寄ってきて,調査に協力してくれという。妻が応じて,誰とどの政党に投票したかをアンケート用紙に答えていた。

私にはアンケート用紙を渡さず,妻が書き終わるとおしまいだった。

ちなみにちょっとのぞいてみたら,妻は,私とは違う政党に入れたようだ。

理由をきいたら,

昨日新聞で候補者をひととおりチェックして,ちょっとイケ面の男を見つけたので,そいつとその所属政党に入れることに決めたのだそうだ。

嗚呼,日本の夜明けは遠い。

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