日本の人口を奪うレストラン?

今週の木曜日に,食事会があるのだが,その幹事を任されている。
いつも,様々な各国料理のレストランでの開催となるが,今回は久々に日本食と考えていた。で,いつも同じ場所というのも芸がないと思い,どこか他にないものかと,ちょっとWeb検索してみた。

適当に「メルボルンの日本食レストラン」をキーワードにググってみたら,いろいろ出てきた。

で,あまり良く確かめずに,Googleで出てきた最初のページを一番下までたどり,一番下にある「日本食レストランガイド」というリンクをクリックしたら,見慣れないサイトが出てきた。そのページの中程に大きく「メルボルンの日本レストラン」というリンクがあったので,これをさらにクリック。おお,かなりたくさんレストランがリストアップされてきたではないか。

お馴染みのレストランが並んでいたが,リストの4番目のリンクを見て「え!?」っと驚いた。

「日本の人口を奪う」

という名前のレストランがあるというのだ。そんなのあるのか?

そこで,このリンクをクリック。いったいどんなレストランだ。

全文をここに紹介しよう。

「日本の人口を奪う
アイバンホー
本物の伝統的な日本の家庭を離れ寿司を実行します。

約10年設立され,この事業を多くの顧客を定期的に満足している。これは速いとはいえない食品,これを用意してお待ちしています。待機中のすべてのお寿司は,敷地内に,正常に作られています。」

笑った。思わず笑った。いや,読み始めてすぐ,ああ,これは自動翻訳されたページだと気づいた。実際,よく見たら,ページの上の方に「このページは英語から自動翻訳されています」と書いてあった。そうだったのか。

それにしても,すごい訳だね。
このページを実際に見たい方は,こちらからどうぞ。

ちなみに,このレストラン,正確にはレストランではなく,Take Awayの店で,「Popla Japanese Take Away」というのが本当の名前。ああ,何だ,このお店なら知ってる!
ちなみに,英語の原文は,文章の上にカーソルを重ねるだけで出てくるので,皆さんも試してみて欲しい。

とにかく,このポプラであるが,ポプラ並木のポプラなら,Poplarが正しい綴り,これをPoplaとしたのは,オーナーか,はたまたこのサイトの原文の写し間違えか。とにかく,Poplaが辞書から見つからず,一番近い(?)語として,Populationあたりが引っ張ってこられて,「人口」となったらしい。そして,「Take Away」が「奪う」と訳された。まあ,これは間違いではないが,店の名前にならない。などということは,機械翻訳では考慮されないのだろう。

その他の文章は,先ほどのように,ご自分でカーソルをあてて原文と比べて見て欲しい。笑うぞー。

店のリストのページに戻って,また,おもしろいものを発見,その名も「別名Tombo」

これはすぐ分かったが,本当は「Aka Tombo」というお店で,私もつい先週,妻と二人で行ってきた。メルボルンの日本食レストランの中でも,特におすすめのお店である。
それはともかく,原文が予想どおりこのAka Tomboだと分かったときは,思わず大笑いしてしまった。
Akaは「Also Known As」の略語になりうる。大抵は「A.K.A.」とピリオドを振るが,このサイトの原文の英語がそもそも怪しいのだ。だから,こういう,句読点の打ち方(Punctuation)などは,全くいい加減である。で,とにかく「Aka」は「またの名を」とか「別名」と訳されるわけで,これがそのまま訳され,Tomboについては全く辞書に出てこないのでそのままになったという仕掛けである。

すさまじかったのは,リスト先頭に載っている「Torimatsu 日本料理」の中身で,焼肉食べ放題という意味の「All You Can Eat Special」が,なんとー!

「あなたを食べるスペシャル」

となっていた。もうお腹が痛くなるほど笑った。

しかし,これはオーナーにとって,笑い事じゃないだろうなあ。

それにしても,もう少しマシな翻訳ソフトがあっただろうにね。

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