性懲りもなく,またもや長続きしない新カテゴリを立ち上げることにした。
名付けて「衝動買いの記録」である。
生活必需品,食料といったもの以外の私の買い物パターンは,そのほとんどが衝動買いである。
ただ,表面上はそう見えないものが,かなりある。それは,衝動買いに正当性を持たせるため,相当な日数をかけて,理由探しをする場合が多いためだ。
基本的には,何かを買おうと思っているとする。たとえばカメラだ。そして,調べていくうちに自分がこれ!と思うものと出会う。あるいは,すでにこれが欲しいというものが決まっている場合もある。
ここで,すぐ買ってしまうかどうかは,金額にもよる。やはり高額になればなるほど慎重になる。しかし私の場合,この慎重というのは普通ではなく,すでに買うことをほぼ心中で決定しており,その理由付けを探し,あるいは対抗商品を見つけて,第一候補と比べてどこがどれだけ劣っているのかを見つける作業をすることで,自分の判断を正当づける作業なのである。
この話は長くなるので,まあこの辺にして,このカテゴリでは,こうして衝動買いしたモノを紹介し,どこが気に入っているか,何がお薦めなのか,あるいはどこが予想に反しているかといったことを伝えていきたいと思う。
トップバッターは,これ。
Dymo LabelManager Plug N Play Labeller
Officeworksで購入。約1年ちょっと前に購入したものと記憶していて,当時の値段を正確には思い出せないが,現在もOfficeworksで$88.91で売っている。確かに80ドル台のこんなような値段だった。
さて,この製品だが,Dymoについては,皆さんご存知のことと思う。これは相当昔からあるもので,私の幼児期のかすかな記憶の中に,何だったかすでに覚えていない物に,私の名前がローマ字でつづられた赤いテープが付いたという,そのことだけを覚えている。そのくらい古い。
当時,Dymoを持っている人なんかは非常にまれで,その赤いテープはおそらく私の両親もしくは,親戚の誰かが勤め先で拝借して作ってきたものだと想像する。とても貴重なものだったような気がする。昔は名前なんていうのは普通なんでも手書きだったから,なんかかっこいいなと思っていた。
で,今ではDymoは手軽に買える。ここオーストラリアでも一番安いやつは30ドルしないだろう。昔はダイアルで文字を合わせ,ピストルの引き金みたいなやつを引いて一文字ずつ刻印していった。
これが,最近になって,電動式となり,キーボードを押して液晶ディスプレイ上に言葉を作って,最後にプリントボタンを押すとジジジーとテープが印刷されて出てくる。
我が家にもこの電動式Dymoがあったのだが,つい最近,壊れてしまった。液晶ディスレイが所どころ表示できなくなってしまい,何を打っているんだか分からなくなってしまったのだ。
そこで,代わりを買おうとしたとき,ちょっと待てよと思った。会社に業務用のいいやつがあって,これはいいなと思っていたので,うちでも少しましなやつを買おうと思ったのだ。それで,OfficeworksのWebサイトを見て,これを見つけた。
結論を言うと,過去3年ぐらいの買い物の中で,本当に「買ってよかった」と思えるものベスト3に入ると思う。
もちろん,それなりの値段がする。安いDymoなら3台買える値段だ。しかし,上記会社にある業務用よりは安いかもしれない。とにかく,一度これを使ったら,もう他のDymoなんてちゃんちゃらおかしくって,いや使いづらくって使う気にならない。
簡単に言えば,これにはキーボードはないし,単独では使えない。必ずパソコンにつないで使うのだ。だが,これはうちでは問題にならない。うちでは常時誰かのラップトップが動いており,パソコンにつなぐことはひとつも不便ではない。
使い方の流れは次のとおり。
- USBでパソコンにつなぐ。電源はUSBから取るので,不要
- すると,パソコンがこのDymoを認識して,初期処理を問い合わせるダイアログが出る。ここで,Dymoのフォルダを開く選択をする。
- このDymo内部のメモリ内にあるフォルダが開く。その中にこのDymo専用ソフトがあるので,これをダブルクリックして起動する。
- 専用ソフトが起動する。テキストフィールドに文字をタイプする。
- 文字の大きさや,フォントも変えられる。
- これでいいと思ったら,プリントボタンをクリック。
- テープが印刷されて出てくる。
- あとは普通のDymoと同じ。裏紙をはがして,好きな所に貼ってください。
何がいいって,出したい文字列をワープロ感覚で編集でき,しかもパソコン内にあるフォントなら何でも使え,字体(太字,斜体,アンダーラインなど)や,大きさも自由に選べるということだ。これは便利!
これだけでも十分すぎるぐらいだが,さらに,このソフトには,画面内の画像を取り込む機能もある。
下の写真は,実際に私のラップトップの壁紙になっている「美ら島物語(www.churashima.net)」のタイトル部分を取り込んだらどうなるか試したもの。実際に画面をドラッグして取り込む部分を指定。ソフトがサイズ調整をし,さらに白黒を判定して,適当にイメージを白黒に変換してくれる。さすがにカラーとかグレースケールにはならないけど,あっと驚くテープが作れるはずだ。
テープは特にこれ専用ではなく,市販の他のDymoにも使えるものだ。もちろん,機種によって種類がいろいろあるので,間違えないように。
パソコンが当たり前の時代ももうすぐ終わり,タブレットなど,より小さくて手軽なものに,どんどん取って代わられる。そのうち誰も家庭内でパソコンを使わない時代がやってくる。このDymo機が登場するのは,むしろ遅かったというべきだ。
とにかく,これは本当にスグレもんです!