とってもオジーな出来事弐題

メルボルンでは、各家庭の電力メーターをスマートメーターという新式のものに交換する作業が始まっている。これはオーストラリア全土で行われているのかどうか知らない。少なくとも、メルボルンの電力会社CityPowerの作業が開始されたのは確か。目的はいろいろあって、Webサイトで自宅の電力使用量がチェックできるようになるし、将来、電力のグリッド化、ソーラーパワーの売電などのシステムの布石になっていることは間違いないだろう。

さて、この交換作業、1ヶ月ほど前に先触れのレターが来た。これこれこういう交換作業をするので、その時は30分ぐらい停電になる。作業日程が分かった時点で改めて通知するということだった。

そうしたら、7月4日の水曜日、その通知が来た。これがすごかった。

「7月3日から7月16日まで間、作業時間は朝の7時30分から午後5時までの間。停電は30分から60分の予定」

オーストラリアで、たとえば家具を買って、そのデリバリーを頼むと、だいたい日付と午前か午後かしか約束してくれない。我が家のエアコンを付けたとき、エアコンは午前中に届き、配電作業は午後、別の業者が来るというので待っていたら、昼から延々待っても来ず、やっと来たのは午後7時だったなんていうこともある。けっきょく丸1日業者が来るのに備えて家にいないとならなかった。まあ、それでも、ちゃんと指定した日に来たんだから、よしとしなくてはならないだろう。

今回のメーター交換も、2週間も幅があり、これでは予定も何もあったもんじゃない。作業は家の外なので、立ち会う必要はない。しかし、我が家はWebサイトを運営しており、サーバーマシン(といってもただのパソコンだが)を止めるなら、できればあらかじめシャットダウンして停電に備えたいところだ。

それに、もっと頭にきたのが、7月3日の朝7時30分に作業が始まる可能性があるのに、このレターが来たのが翌日の7月4日だったってことだ。まったくThat’s Australiaである。

結局、この交換作業、レターが来た翌日、7月5日の朝8時ちょっと前に行われた。そろそろ出勤と思っていたところ、玄関の呼び鈴が鳴り、気のいいオジーのお兄ちゃんが笑顔で立ってた。

この兄ちゃん、愛想がいいし、作業も早い。しかも、「コンピューターとか、止めるものあるなら、言ってくれ。待ってるから」と、ちゃんと気が利いているのである。おかげてサーバーをきちんとシャットダウンできた。

余談。

妻が自分のラップトップをシャットダウンしようとあせっている。私がサーバーのシャットダウンを私のラップトップから遠隔操作しているのを見て、ラップトップも止めないといけないと思ったらしい。

私:「それは、やんないでいいよ。」

妻:「どうしてよ!」

私:「だってそれはちがうじゃん」

妻:「何が違うのよ!」

私はシャットダウン作業の真っ最中だったので、説明するのが面倒で、ムニャムニャ言っていたら、

「わけわかんない!」

とか言って怒ってしまった。うーん。ちょっと考えれば分かるんですがねー。

ま、とにかく作業はものの10分で終わり、事なきを得た。CityPowerはこの優秀な兄ちゃんのおかげで、信用を取り戻したようなもんだ。Good on ya mate!

さて、タイトルにあるように、もうひとつオジーな出来事。

先週の休暇中、最後のころ、セキュリティー会社からSMSで連絡が来た。テストシグナルが届いていない。セキュリティーシステムをチェックしてください。と。

はてな?おかしい。そんなはずないんだけど。結局、もうすぐ帰るので、その時は何もせず、帰ってから点検すればいいと思った。

帰り着いてみたら、特に異常なし。ああ、よかったと安心。

翌日、誰かから電話。取ってみると、雑音がするだけで、話をしない。なんだこれ?その時はそう思った。

しばらくして、また電話。同じことが起こった。あ!これ、壊れてるじゃん!

今度は電話を掛けてみよう。そう思って受話器を取ったが、やはり雑音がするだけで、発信音がしない。ああ、やっぱり!セキュリティーにシグナルが行ってないのもこれが原因だ。

これで通算4回目の故障だ。1回目は2-3年前だったが、調べてみたらその次、2回目はちょうど1年前ぐらい。これは一旦直ったが、約一ヶ月後に再発している。

どれも、Telstraが回線をいじって直し、直ったとSMSが来ておしまいだった。そのたびに、直ってはいるんだが、何となく雑音が残っていてすっきりしないなあと思っていた。

今回もWebで故障を通知したら、今週中ごろに直るとSMSの返事が来た。なんだよ、ずいぶん待たせるねえ。などと思っていた。なお、故障中はうちの電話にかかってきた通話はすべて私の携帯に転送されるので、これ以降、迷惑をかけることはなくなった。

そうしたら、おとといTelstraから電話。なんと修理はもう少し時間がかかるという。微妙にインドなまりの女性で、大体言っていることは分かるが、肝心なところが理解できない。

とにかく、作業員がケーブルの不良を発見し、これを取り替える必要が出たので、もう少し時間がほしい。不通期間については、払い戻しします。ここまでは分かった。いままで頻繁に故障したのもこれが原因だったんだね。

ところがどうしても理解できないことがあった。ケーブルの不良は16番から何十何番だったか、とにかくしきりに番号を言うのだ。

「ちょ、ちょっと待って、何番だって?」

「16番から何十何番」

「それなに?」

「番号です。」

「だから何の?」

「故障しているケーブルです」

話にならん。しょうがないからこっちで想像して

「それ、ストリートナンバーですか?」

「そうです」

んだよ、最初にそう言えよ。しかし、うちのストリートは短くて、16番なんてないんだよね。

「そう、ストリートナンバーなのね。しかしねえ…」

ここまで言ったら、さすがにこのおねえちゃんも気がついて

「ああ、それはxx Avenueのことです。」

うちのストリートは袋小路であり、このxx Avenueっていうのはこの袋小路の付け根にあたる通りだった。

説明の下手さのレベルがすご過ぎる。なんで説明される方がいろいろ探りをいれて、解明しないとならんのかね。

で、直るのは2週間先だそうです。Thank you very much Telsra

 

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