同窓会その2

今回の里帰りは都合4回旧友に会う機会があった。比較的大規模な同窓会が二つと,プチ同窓会が2回である。

7月7日は,その最後のイベントがあった。
話の都合上,書かなければならないので白状すると,私は中学からいわゆる私立のエスカレーター校に入って,その後受験することなく大学まで進んだ。その中学,高校の6年間,和弓をやっていたのだが,この同窓会はこのクラブ(もちろんれっきとした体育会である)の同窓会組織の年次会合であった。
本来,大学4年間弓をやった卒業生が会員であって,私はスピンアウトした門外漢である。しかし,6年間一緒に弓をやった仲間の何人かは大学まで続けているし,先輩,後輩で顔見知りも多くいる。

それに加え,近年インターネットを通じ,旧交を復活する機会があり,二年後輩のH君の計らいで,参加が許され,暖かく迎えられた。

場所は銀座のコンテンポラリーな中華レストラン。予定より5分ほど早く到着してしまったが,もう入り口にお手伝いの学生さんが集まっている。会場に入ると,とてもスマートですごい美人の受付嬢。それも一人じゃない。これが全員お手伝いの学生さんである。私がやってたころは女子部員なんて片手で足りる程しかいなかったから,さすがにたじろいだ。「お荷物をお預かりします」と言われたときは,いっそこのデブの身体を預けてしまおうかと思った。

最初の30分は総会。活動報告,会計報告といったお堅いお話しに始終。私は借りてきた猫よろしくただ椅子に座ってお行儀良く話しを聞いていた。

実は,私と中学から弓を一緒にやっていた同期のうち,現在二人がコーチングスタッフとして活躍している。そのうちの一人,Mは大学の監督である。大学の監督というのは,実際には中学,高校,大学を併せ,200人余りのすべての部員の総監督でもある。そしてもう一人のOは大学のコーチである。まさに,今,私の代がこの部を引っ張っているのである。この総会の最後の方で,本来なら任期が終わったMの監督の続投が満場一致で採択された。「もう一年,できれば二年(笑)」ということのようだ。Mとは,先週の中学の同窓会でも会っているが,そのときの話では,仕事の後,シーズン中はほぼ毎日道場に通っているとのこと。道場通いは年間200日に及ぶという。シーズン中に体重が5キロだか10キロだか減るというのだから,次期監督は俺に任せろ!と言いたいところだが,門外漢でもあり,第一メルボルンから毎日通えない。

とにかく,監督業は大変だけど,やっぱりその実績から続投を要請されたということであるから,がんばってもらいたいものだ。

さて,総会の後は無礼講。前述のM,Oに加え,先輩,後輩諸氏と懐かしい話に花が咲いた。特に今回は学生や,社会人なりたての若い人とも会って話しができたのが良かった。勿論全員初対面なのだが,「ああ,あのインターネットでよく登場する方ですよね!」という感じで,すぐに判ってもらえた。門外漢とはいえ,意外と私も有名人なのであった。

一つショックなことがあった,私の1年後輩にBという昔から体格のいい(早い話が太ってる)やつがいた。なにしろ,正座しても踵がお尻に付かないというやつで,罰則の正座のときはいつも苦しそうにしていた。その彼がいたので,「おい,B,今体重いくつだよ」と聞いたら,がーん,俺より軽いじゃねえか。ショック!負けた!大変落ち込んだ。確かに腹を比べると,俺の腹も見劣りせん。まあ,俺の方がちょっとだけ背が高いからいいか。しかし,次回までには挽回するぞ。

そんなこんなで,楽しく過ごした。入会を勧められたのだが,会費年1万円とのこと,年次総会だって5年に1度出られればいいぐらいなので,ちょっと費用対効果比の面で苦しいので,辞退した。

その後,みなさん2次会に流れていったようだが,次の日から,今回の里帰りの本来業務が始まるため,涙を飲んで帰宅した。また,機会があったら参加させていただきたい。

H君。今回はお世話になりました。次回もまたよろしく。

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