黒い巨大ビワの実?

木に,ビワのお化けのような巨大な黒い実がたくさん付いている。先々週の土曜日,5月19日に遡る。
毎週土曜に決まって出かけるところがあり,帰りにKewのジャンクション(交差点)を抜けなければならない。ところが最近この交差点がものすごく混んでいて,さらにその先の道も詰まっている。いい加減うんざりしていたので,この日,ちょっと回り道だが,確実にすいている道を選んだ。Yarra Scienic DriveとよばれるYarra川沿いを走る眺めのいいドライブコースである。
川を挟んでYarra Bendゴルフコースがあるあたりの木々に,ビワのお化けのような形の黒い巨大な実がたくさん付いているのに気付いた。いや,そう見えたけど,それは,多分違うなとすぐ分かった。このあたりの木はみんなユーカリなのに,木の実としては,不自然な形と大きさのものがぶら下がっているのである。「あれはー,もしかしてー」と言うが早いか,横に乗ってた娘が「うわぁ!」と叫んだ。私は運転していたので,ずっと見ているわけにはいかなかったが,彼女はその一つが動いたのを見たのであった。

その黒い巨大な実の正体は,Flying Foxである。こうもりの一種だ。

あいにくその日は寒々とした日だし,デジカメを持ってなかったので,次の週にまた来て写真を撮ろうということになった。

次の土曜日,5月26日は快晴。
同じ場所にたどり着くと,前の週より随分遠いところにいる。撮影したが,もうひとついい写真が取れない。
そのとき,崖下を降りたところに遊歩道があるのを発見。車を数十メートル進めると,川っぷちに降りられる道があったので,それを下っていくとちゃんと駐車所のあるピクニックエリアになっていた。下車して,先ほどの遊歩道に行ってみた。

いるいる!すごい数だ。ここはFlying Foxの名所らしく,いろいろと説明書きのある案内板や,見物台も用意されていた。これは,メルボルンの新観光名所だよ。

CityのそばのRoyal Botanic Gardensにも群がいるのは有名だが,こっちの方が数が多い。群れがとまっている木の数は数十本にのぼるだろう。Flying Foxの数も半端じゃない!

あたりは川のせせらぎの音,鳥のさえずりに混じって,クチャクチャ,キョロキョロと何やらしゃべっているような声がする。ときどき,場所取りでケンカしている奴らもいて,ギャーギャーと騒がしい。それと,あたりがなんとなく臭う。案内板によれば,これはこいつらの糞尿の匂いではなく,オスとメスが互いに誘い合う体臭のようなものだそうだ。


見物台から見たFlying Foxの群。写真では,まだ遠くて,なにやら実がなっているようにしか見えない。バックはヤラ側の川面。


これも遠くて,写真だとなんだかよくわからない。しかし肉眼ではなにやら動いているのが分かる。バックはYarra Bendゴルフコース。


遊歩道を歩き,ぐっと近い所にいる群を撮った。


拡大。みなさんほとんど,お昼寝中。顔を翼で包んで寝ているところは,とてもユーモラス。


さらに拡大。ときどき飛んでいるやつらがいる。確かに飛行物体である。洞窟にいるこうもりと違い,顔は犬科に近く,かわいい。


案内板と見物台。比較的新しく,最近できたと思われる。

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