明日からF1グランプリ:オフィシャルプログラムを読んで(2)

オフィシャルプログラム要約+コメント2回目。昨夜は「華麗なる一族」最終章前編を見ていて,さぼってしまった。(どうやって見たかは秘密)木曜日までに終了する予定だったけど,決勝前までに終了させるよう,進めたい。

ということで,今日は昨シーズン,コンストラクター2位のフェラーリと,8位と低迷したウィリアムズ。
取り上げるのは6位までにしたのだが,ウィリアムズは名門チームであるので,外せないということで特別出演である。

フェラーリ(昨シーズン2位):フェラーリF2007/エンジンもフェラーリ
監督:ジャン・トッド
カーナンバー5:フィリッペ・マッサ(ブラジル)25歳
カーナンバー6:キミ・ライコネン(フィンランド)27歳

(プログラム要約)
フェラーリは2006年シーズン,コンストラクターズポイントを200ポイント以上獲得した。これは同チームとしては3度目のことである。実際この3度は今世紀になってからの出来事である。(注:これは年々グランプリ開催数が増える傾向にあるためでもある)
昨シーズンはそれでもチャンピオンが獲れなかったわけだが,これだけ毎年高ポイントを獲得するということは,跳ね馬のエンブレムがこの数年,常にチャンピオンシップ争いの常連であることを物語っている。
昨シーズン,シューマッハは7勝。あと一歩で8度目のワールドチャンピオンに手が届くと位ころだった。
加えてマッサも2勝し,総合3位。アロンソ,シューマッハに並ぶ成績は立派である。
この勢いは持続できるか?ライコネンがジャン・トッドの期待どおりの働きをしてくれるかどうかである。
沈着冷静なライコネン。F1界で一番目立つチームに溶け込むことができるか?
ロス・ブラウン,パオロ・マルティネッリといったキープレイヤーの離脱は,マラネロに何をもたらすか?
もちろん,ジャン・トッドは既に手を打っている。スポーティングディレクターにステファノ・ドメニカリ,テクニカルディレクターにマリオ・アルモンドを起用。彼の直属としてシャーシのエキスパート,アルド・コスタ,エンジン部門にジル・シモンを据えた。いずれも今のフェラーリを成功に導いたベテランである。
とにかく,「アイスマン」ライコネンに注目である。

(コメント)
文句なしで,今季のコンストラクターズチャンピオン最右翼である。ライコネン,マッサのコンビはまず間違いなく,コンスタントにフェラーリを表彰台に導くはずだ。タイヤとのマッチングという意味でも,フェラーリは他よりアドバンテージがある。加えて信頼性も抜群。シーズンオフに,ヘタにマシンをいじらない限り。フェラーリは最速マシンに仕上がっているはずである。
問題はドライバー部門。赤い跳ね馬を得たライコネンと,ライコネンに代わってマクラーレンのステアリングウィールを握るアロンソ。どちらが速いか?
ライコネンは,シュー兄が抜けた後,おそらく最速のドライバーであろう。というのが私の個人的観測である。…ってそれは,誰でも言っていることだろう。しかし,アイスマンといわれながら,ライコネンにはまだ「むらっ気」があると考える。シュー兄ほどの気合,精神力,集中力はまだない。ミスもシュー兄より多いのではないか。これに対しアロンソは昨季のシュー兄との胃が痛くなるような王座争いで,精神的にかなり強くなっていると思われる。もともとが根性のある奴である。ただの血気盛んな若造が,この1年でものすごく成長した。昨季のような緊迫したポイントの取り合いになったとき,強いのはアロンソではないか?
ライコネンがチャンピオンになるためには,最初から,ぶっちぎりでポイントを稼ぐパターンしかないような気がしている。その意味で,初戦,このメルボルンのレースは,非常に大事だと思う。

もうひとつ,今年,フェラーリを見て確かめたいことがある。今季から,タバコのスポンサーがなくなった。これにより,フェラーリのスポンサーから,マルボロが撤退したのである。写真やテレビで見ていては分からないのだが,フェラーリのボディー色は,1997年からマルボロがメインスポンサーとなって,微妙に変化しているのである。(この辺のことは,MelVIC旧館に記事が出ている。
(2007年Melbourne F1GPオフィシャルプログラム)

ウィリアムズ(昨シーズン8位):FW29/エンジン=トヨタ
監督:フランク・ウィリアムズ
カーナンバー16:ニコ・ロスベルグ
カーナンバー17:アレックス・ヴュルツ

(プログラム要約)
これ以上悪くなりようがない。これが2006年シーズンのウィリアムズだった。グランプリ100勝以上を誇るチームは奈落の底に落ちてしまった。
スタートはよかったのだ。初戦バーレーンでは,ルーキー,ニコ・ロスベルグは最後尾から7位入賞。優勝のアロンソを差し置いて,翌日のトップ記事を飾った。チームメイトのマーク・ウェーバーも6位。ウィリアムズは初戦で5点を稼いだ。さらに第2戦マレーシア。予選では2台とも2列目を獲得。しかし運はここまでだった。決勝レースは2台ともリタイア。かつて御三家といわれたチームが,これを皮切りに,10レース連続で8位以内入賞を逃したのである。
今季,ウェーバーとコスワースエンジンが去った。代わりにトヨタエンジン。そしてウェーバーの後釜に,元ベネトンのドライバー,ヴュルツが入った。
グランプリ113勝を誇るかつての名門チームに,これらの変化は何をもたらすか?まだまだ道は険しい。

(コメント)
確かに苦しい。トヨタのエンジンは,年々KAIZENを続けており,今やトップクラスだが,それを今年から使うチームというのはかなり苦しい。
ニコちゃんには素質があるし血筋もいい。だけどおやじみたいに押しが強いのかね?おやじは押しの一手でワールドチャンピオンをものにしたんだ。あの図太さがあるか?ニコちゃんの2年目は1年目以上にきついぞ。
ヴュルツも悪くない。ゲーハード・バーガー譲りの秀才的速さの持ち主だったはずだ。でも天才じゃないんだ。
今のチームは,もしトップチームなら,なんとかなる陣容である。しかし,ここまでどん底に堕ちたチームを引き上げるには,役者が足らない。
今季,良くてコンストラクターズ6位。ニコちゃん,ヴュルツとも,ドライバーズ部門で,10位以内に入れば上等だろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です