デエテエのテーマは花より団子

今回のソウルツアーのテーマは,「花より団子」。
つまりは観光は一切なしの「食う飲む」ツアーである。優先順位としては,次に買い物か。

さて,二日目は予告どおり,まずはホテルに程近い位置にあるお粥屋でお粥の朝食。一人前のどんぶりがラーメン並。ここにたっぷり粥が入って来たので,親子3人,全員が残してしまった。よく見れば,となりの地元ギャルは一つ取って二人で分けて食べていた。反省。
私はタコキムチ粥。妻が海鮮粥。娘はカボチャ粥を取った。もっともカボチャ粥には米の代りに白玉のようなものが入っていた。

タコキムチ粥はあつっくて,からくって,アップアップしながら食べた。何とか平らげようとしたが,残り1割ほどのところでギブアップ。妻も2割残し,娘は4割がた残した。あなもったいなや。

その後,南大門(ナンデムン)市場に買い物に。暑い中,往復歩いた。
売っているものはたいしたものではないが,その規模はすごかった。とにかく暑いので,早めに切り上げ,妻がTシャツを一枚買ったのみ。

このあと,市場に行く途中の新世界(シンセゲ)デパートのカフェで休憩。

ちなみに,韓国語には日本語と同じく,漢語が混じっている。この漢語の元の漢字が分かり,さらに日本語読みから韓国語読みへの変換規則が分かると,習得が早いとガイドブックにあった。この変換規則のひとつに,語尾が「アイ(ai)」となる日本語読みは韓国語では「エ(ae)」となるとあった。たとえば南大門の「大」は日本語読みが「dai」だから韓国語読みが「dae」となり,デーテー(だいたい)「デ」となるため,「ナムデムン」となるのだ。そして新世界は同様に「シンセゲ」と読む。

さて,ホテル周辺,ミョンドン地区に戻って,Lotte Young Plazaで買い物。これはホテルのはす向いにある9階建てのビル。店舗は狭いが,地下一階と一階に無印良品,9階にユニクロが入っている。韓国行き前日,中野のユニクロで買ったDuvelマークのTシャツ。1枚1500円(他にも1枚買ったので実際には一枚あたり1400円)が,ここにもあって,なんと!10000ウォン。つまりは800円しない値段で売っていた。悔しい。ま,私のサイズはなかったので,よしとした。

昼は,これまた予定どおり「明洞餃子(ミョンドンギョウジャ)」という店に行った。目当ては餃子ではなく,麺。それも二種類あって,まず,コンクッス。これは,夏季限定の豆乳スープにクロレラ入り冷麺。それとカルクッス。これはうどんのようなもの。朝の粥で懲りているので,餃子は諦め,3人でこの2品を分け合った。コンクッスはあっさりしていて,スープはまるっきり豆乳。ただし,ただの豆乳のような青臭さはほとんどない。冷たくってさっぱりしていて,いかにもヘルシーな麺だった。カルクッスは熱い麺だったが,麺はやわらかでいくらかコシがある。スープのダシも美味で,しょうゆ系の味付け。しつこくなく,それでいてとろみがある。両方とも,うまいウマイを連呼しつつ食した。

ホテルに戻り,妻は足つぼマッサージに出かけ,娘はテレビとインターネット。私は昼寝を決め込んだ。やがて妻が帰ってくると,今度は母娘でホテル向いにあるロッテデパート免税店の下見に出かけた。私は昼寝を続行。

夕方となり,今度は東大門(トンデモン)の市場へ。今回は地下鉄に乗った。ホテル最寄の駅は2号線乙支路入口(ウルチロイルガ)駅。ここから2号線を東へ,東大門歴史文化公園駅で4号線に乗り換え,一駅北にある東大門駅で下車。しかし,行ったのが早すぎたか,はたまた今日は市場が休みだったのか,もうひとつにぎわいに欠けていた。それでも,屋台が続々と店開きしていた。飲食店街に突入。
小汚い食堂がひしめく細道に進入。やたらと店先で魚を焼いている。その名も「焼き魚横丁」である。続いて,鶏鍋を突っつきながら酒を飲むような店が目立ってくる。こちらは,「タッカンマリ横丁」と呼ばれている。この鶏鍋をタッカンマリというようだ。

焼き魚はいつでも食べられるし,鍋は季節的にちょっとと考え,ここでの食事は敬遠。タッカンマリ横丁を抜け,直進すると,やがて,金物屋や登山具の店など(それもきったねえのが多い)が目立つようになり,ちょっとした大通りに出る。この近くに別の地下鉄駅(一号線,鐘路5街)があるので,ここで乗車。鐘路3街で3号線に乗り換え,仁寺洞(インサンドン)地区の北端に位置する安国(アングック)駅で下車。妻のナビゲーションミスにより,徒歩5分のところ20分以上かかってたどり着いたのは,「ポリッコゲチュオッ」という居酒屋。

ここで,まずご当地CASSビールで乾杯。料理は,餃子,石焼ビビンバ,たらこチゲ,ポテトチヂミの4点。注文した品はどんどん来て,4人がけのテーブルに収まりきらなくなった。何しろ,どこにいってもキムチの類が何皿もお約束で出てきてしまうのだ。結局,箸とスプーンの入っている箱など,当座必要ないものを開いている椅子や,テーブル脇の棚に移動して,何とかスペースを作ってもらった。

写真右が石焼ビビンバ。左手前がたらこチゲ。その奥が餃子。

餃子はものすごいボリューム。日本風餃子の形から,両端が結ばれ,丸く形を整えてある。幼稚園児のこぶし大の大きさがあり,これをにんにくスライスを漬け込んだ醤油を付けて食べる。一口で食べられなくもないが,ちょっと多すぎるので,半分ほどをかじる。口いっぱいにニラの利いた中身があふれ,幸せな気分になる。

石焼ビビンバは定番の味。甘めのチリソースをぶっ掛けて食べる。

ポテトチヂミはプレーンながら,香ばしく,カリッとした口当たりにやわらかい中身。

そして,圧巻がたらこチゲ。正直言うと,これは失敗で,別のチゲにすれば良かったかとも思った。鍋に入っているたらこが尋常じゃない。日本で食べるたらことは明らかに違い,2倍近い太さのものがぶつ切りでたくさん入っている。そして,話が違う!と思ったことは,たらこチゲと言いつつ,たらこと共に白子までほぼ同量で入っていたことだ。火を通してあったから良かったものの,胃の中で稚魚が孵ったらどうしてくれる!
まあ,とにかく,こういうのダメな人には,もう一口でオエッとなるほど,グロい一品だった。私はおいしくいただいたが,娘はかなり引いていた。なお,色から想像するほど,この鍋は辛くなかった。後からジワリと辛かったが,不思議なほど,程よい辛さであった。

お酒のお代わりは,ビールでなく,昨日のどぶろくでもなく,焼酎(ソージュ)にした。ここでは真露(ジンロ)ブランドで,デチューンした焼酎が出回っていて,アルコール度数が15度程度のものあるのだ。今回でてきたのはそのデチューン版。350ml程度のボトルを妻と軽く空けることができた。

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