中年男性症候群

ブログを書かない日々がまたもや続いた。
このところ,気もそぞろである。先週の今日,8月1日,車海老ならぬ,車選びにでかけた。前回書いたのはそのさらに1週間前の話し。8月1日には再びHondaへ。今度はうちからは北東方向にあるDoncasterという「成功した中国人」がたくさん住む地域に。

その前の週末,狙っていたアコード(日本ではインスパイア)に手が届かないと分ったと書いた。決定打は見つからなかったが,一つ,発見があった。
そこに1年落ちの中古アコードがあったのだ。デザインは最新型。走行距離は2万キロをちょっと下回る。これだとホンダのエンブレム二つ分ぐらい(5000ドル強)低い値段になる。見た目も内装もほぼ新品。これなら,いいんじゃないか?そう思った。

そこで,www.carsales.com.au などで検索。すると,数は少ないがこれに類似したものがいくつか見つかった。

先週の土曜はそのうちの一つを見に行ったのである。ただ,これは内装が革張シートでワンランク上。1年落ちで安くなっても,最低ランクの新車とほとんど変らない値段。つまりは,射程外だった。
しかし,うっかり試乗してしまったのが運の尽き。もう気持ちはこの車に傾いており,係の中国系の兄ちゃんに言われるまま,価格交渉に突入。
結局,今乗っている車の下取り価格を上乗せし,少し値引きもあるということで,いくらか現実的な数字が出てきたため,ふらふらとデポジットを打ってしまった。

というわけで,本日,8月8日納車!
2008年のAccord VTI Luxury。色はシルバー。日本のインスパイアは米国製で,最近エアバックの事故で死亡者がでて,リコールが出たいわくつきだが,ここで売っているのはタイ製で,それはないようだ。また,米国製はV6 3.5リッターモデルのみだが,こちらには直4 2.4リッターモデルがある。私が買ったのはもちろん2.4リッターモデル。その中で内装が豪華な方である。
5速オートマティック。パドルシフト付で,セミオートマとしても使える。もっとも,そういうことやる車じゃないと思うけどね。日本ではどうだか知らないが,こっちでは,完全なオヤジ車であろう。オヤジがオヤジ車に乗るんだから,文句はないだろう。

で,手が届かなかったはずなのに,どうなったのか?値引きで解決したのかというと,そうではない。まだ手が届かないのに,買ってしまったのである。
ただ,金は払える。問題は,その金の一部,というか,半分近くはいずれ税金に消えるはずの金なのだ。この税金は,7月に始まったばかりの09/10年度についてかかってくるものであるから,来年6月に本年度が終って,その申告が済んでからの支払いとなる。だから,払うのは来年末か再来年だ。ってことで,まあ,そんな先のこと心配してもしゃーねーかということで,目をつぶってしまった。
これから,払わねばならない税金をなんとか捻出しないとならない。ばかな男である。車の魅力に負けた。まさに中年男性症候群である。

とはいえ,苦節18年。オーストラリアに来て,初めて,これなら欲しいと思える車が買えた。もちろん,一番欲しい車じゃない。でも少なくとも,「仕方ないからこれにする」というのではなく,手が届く(ほんとは届いてないんだが)範囲で,欲しい車が選べた。これだけでも幸せと思わなくては。

今週の月曜日は私の誕生日であった。この車は,私自身への誕生プレゼントである。そして,前回「二つのイベントが重なった結果」と書いたが,この二つが偶然同じときに重ならなければ,この車は買えなかった。そして,その一つは,妻の内助の功ならぬ,「外助の功」である。つまりは,これは半分は妻からのプレゼントと言える。本当に感謝している。数ヶ月前,冗談で,「ねえー,誕生日にクルマ買ってよー!」などとふざけて言ったことがあったのだが,なんとそれが現実になった。

でもって,今日は娘の誕生日。これからは,これで学校の送り迎えしてやっからな。(たまにだけど)
御学友達が乗せてもらっている,居並ぶヨーロッパ車に,少しは対抗できるかな。

しかしなー,この税金どう払おう?

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