おめでとうサッカルーズ!あたしゃ疲れたよ

80分かかった。
ラグビーだったらもうノーサイドだよ。

ワールドカップ2014 アジア最終予選。B組最終日はシドニーでオーストラリア対イラク。
イラクはもうワールドカップに行けないことが決定している。
対するオーストラリアは日本と引き分けて首の皮一枚をつなぎ,先週の対ヨルダン戦(メルボルン)は4-0で勝って一気に勝気を高めた。しかし,ここまでの不振のつけを払いきれてないため,自力でブラジル行きの切符を手にするためには,今日のこの一戦は勝たなくてはならなかった。

地力に勝るオーストラリアは,前半20分ぐらいはほとんどボールを支配。しかし,しだいにイラクも自分たちのスタイルを取り戻し,ゴールを虎視眈々と狙い始めた。
オーストラリアも再三好機を作るのだが,最後の詰めが雑で,決定的なシュートが打てない。それどころか,時々危ない場面も出てきた。

シドニーは60分ぐらいから雨が激しくなり,ボールコントロールもむずかしそう。
このまま0-0で引き分けだと,今夜のもう一試合,ヨルダン対オマーン戦の結果次第ではワールドカップ行きがふいになるかも知れない。いや,それどころか,わずかな隙をついてイラクにゴールを奪われる可能性すらある。

ポイントゲッターのケイヒルは,前半こそ惜しいシュートが2発あったが,後半精彩に欠き,決定的場面が作れない。ついに,70分あたりで,ケイヒルが下げられ,代わりにケネディーが入った。ええ,ケイヒル下げちゃうの?と驚いたが,この采配が結果的には当たった。
80分,中央やや右寄りからベテラン,ブレシアーノが絶妙のロブパス。ゴール前には長身ケネディーが待っていた。リプレイを見ると,蹴る前からすでに飛んでいるようにさえ見える,実際にはそこまでいかないが,とにかく,サッカーでBクイック?というぐらいの絶妙のコンビネーションプレーで,高く飛んだケネディーがゴール右下に頭できれいに押し込んだ。
この二人の,この位置関係の,このタイミングでしかできないプレーだった。

そのあとは,ひたすら時間稼ぎのオーストラリアと,ボールを獲ると猛攻に次ぐ猛攻のイラク。この10分とエクストラ3分の長かったこと。何しろ,これとそっくりのパターンから,オーストラリアは日本に同点にされているのだ!

ゴールまでの80分はイライラ。そのあと13分はハラハラ。ああ,あたしゃ本当に疲れたよ。
かくして,B組2位が決定し,オーストラリアが日本に続いて,ブラジル行きの切符を手にした。
サッカルーズおめでとう!

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