もしもテニスが上手だったら…

女優の真野あずささんが離婚していたんだそうだ。そういうニュースを今日見つけた。
彼女とは約1メートルぐらいまで接近したことがある。
一度だけ,それもずーっとずーっと昔の話だ。

あれは,大学1年のときだったと思う。

中学,高校とずーっと同じクラブで,大学1年のときも同じクラスになったいわゆる「腐れ縁」の友人がいる。
そいつが,大学で,チャラチャラしたテニスの同好会に入った。
私は高校まで,体育会系クラブをやっていて,あまりにも自由がなかったので,これ以上人とつるんで,束縛されるのがいやだった。
それで,大学に入ってからは,体育会といわず,クラブといわず,同好会といわず,そういうグループに一切入らなかった。
つーか,もうとにかく,そういうのがコテメンじゃなくて,メンドーだったのだ。
今思い出しても,私は変わり者だったんだろう。

それはさておき,その腐れ縁野郎のテニス同好会は,某名門女子大と提携していて,活動を共にしていた。
そのクラブに真野(まの)あずささんも某名門女子大から入っていたのである。

あるとき,うちのキャンパスに,腐れ縁野郎があずささんを連れてやってきた。
そして,得意げに私にあずささんを紹介した。1メートル以内に接近した瞬間である。

そのころ,彼女はまだ女優として売り出していなかったか,あるいは売り出し始めたばかりだったか,記憶は定かじゃないが,
「彼女はあの真野(姉の芸名はマヤと読む)響子の妹だぞ!」という,見せびらかし精神100%の紹介だった。

あずささんは,きちんとおじぎをして,清楚な人だった。そういわれてみれば,真野響子に似ているな。そう思った。
顔の整い方は妹が上だなとも思った。(ただ,個人的好みで言うと,私は姉の方のファンである)とにかく,そういうきれいな人が集うテニス同好会。いいなあ。うらやましかった。
でも,オレはテニス苦手だしなあー。
「おまえも入ればいいのに」腐れ縁野郎は,あとでそう言った。それはうらやましかったが,私は一度も入ろうかなと,迷ったことはない。
苦手なものは無理にやりたくなかったのである。
自分の土俵で相撲を取る。これが私のモットーだった(ってなんの相撲だか?)
今思えば,「そんなこだわりを持つ玉か!」と思う。バカ丸出しである。

話は飛ぶが,大学も4年になって,研究室に入ったとき,同じ研究室に,テニスの名手がいた。
なんでも,高校時代全国大会で3位ぐらいになったことがあるという奴だ。
テニスが上手い。当時,スキーと並んで,それはモテる男の必須条件だった。
そのテニスの名手の結婚式。いやーもうそのお嫁さんが,超きれいで,チョーかわいくって,それはすごかった。

私の場合はスキーにその道を求めたが(笑ってくださって結構毛だらけでございます),結局当時流行した見栄スキーヤー,しかも底辺にうごめく,SAJ2級は取れても,1級は一生無理みたいな,見栄のスキーヤーの出来損ないで終わってしまった。要するに,「この程度のスキーヤーなら,掃いて捨てるほどいる!」ってやつである。目立つわけがない。

やっぱり道を極めなくてはだめだ。
私もテニスが上手で,あのテニスの同好会に入っていたら,真野あずさを追っかけていただろうか?
ガッハハハハ!…んなわけないっつーの。そもそも,その前提に無理がありすぎるよなー。

うーん,よっぱらいのたわごとだった。もう寝ようっと。
離婚のニュースで,しばし昔を思い出して一瞬でもあのころにタイムワープできた。それで良しとしよう。

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