救世主現る(Fedora Laptop構築記 – 3)

私の赤いLaptop。その名をbaden。

Fedora 14 64Bit をインストールしたものの,ネットワークが、からっきしつながらない。有線も無線も、LANアダプタのディバイスドライバがFedora 14に標準でついていない(とこの時点では思っていた)。

Web検索の結果、Fedora用のドライバは,有線も無線ダウンロードして手に入れることができることが分かった。しかし,このネットワーク皆無の状態で,どうやってこれらをインストールするのか?有線の方はコンパイルまでしないとならない模様である。

さらに,いろいろネット検索などして,その方法を探っていた。そして,ふと思い至ったこと。

ネットワークにつながらない今の状態は,大変不便であり,まずは,これを解決するのが先決では?

「ネットワークがつながらないことに対処しようとしていて,ネットワークにつなぐのが先決?」ってなに?意味わかんない。
と思われる方も多かろう。

要するにこういうことである。

とにかく,このままじゃ不便だ。だから,何か別の方法でネットワークにつないでしまい。それから現LANアダプタのドライバインストールをやるべし。

その「何か別の方法」だが,すでに実績があるハードがある。予め実験機,「主(ぬーし)」のFedoraバージョン,名づけて「Franken(これもドイツワインの産地です)」で試しているのだが,D-LinkのPCMCIAカードの無線LANアダプタならFedora 14ですぐにネットワークにつながったのだ。ああ!しかし,残念!このbadenにはPCMCIAスロットがないのであった。

あ,もう一つあるぞ,こちらはまだ実績がないのだが,Netgear製,USBの無線LANアダプタ(WG111)だ。これはどうだろうか?

ダメ元で試してみる価値はありそうだ。
とにかく見切り発車。一旦Windows 7に戻したので,再びFedora 14 64bitをインストールし直した。このとき,予め,Netgear WG111をUSBに挿しておいた。

結果として、これが大成功。インストールの比較的始めのパート,インストール形態を決定する画面にネットワーク設定のボタンがある。このボタンを押すと,WG111は見事に認識されていた。ここで、Wifi設定をする。インストール作業はこのあと,インターネットにつながった状態で続行できた。インストール作業終了後も,この接続が引き続き使える状態になっていたのは,言うまでもない。

Netgear様さま。まさに救世主である。ということで、救世主様の神々しいお姿をご覧いただこう。

こうなればもう、怖いものなしだ。
有線のLANアダプタのドライバーはコンパイルが必要なので、先に、無線LANアダプタのドライバーをインストールすることにした。

Broadcomのサイト。このページが当該ドライバーのダウンロードのページである。

http://www.broadcom.com/support/802.11/linux_sta.php

ただし、Fedoraの場合、ドライバ本体をダウンロードする必要はない。READMEファイルを開き、このファイルに書いてあることをよく読む。そして、このドキュメントの最後の方にある、「HOW TO INSTALL A PRE-COMPILED DRIVER」のFedoraの部分に書いてある手順にしたがえばいい。

Fedoraの手順のみ抜粋する。以下rootで作業する。

# rpm -Uvh http://download1.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-stable.noarch.rpm

# rpm -Uvh http://download1.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-stable.noarch.rpm

# yum update

# yum install kmod-wl

以上4ステップだ。あとは一旦シャットダウンし、救世主Netgear WG111を抜いて、再起動。これで内蔵無線LANアダプタ Broadcom DW1520 (BCM 43224)が認識される。通常どおりWifi設定すればよい。

これで、目の上のたんこぶの2個あるうちの1個が取れた感じだ。

さて、あとは有線LANだが、こちらの方は、あっけない解決法が見つかる。

つづく

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