あれ?ネットワークは?(Fedora Laptop構築記 – 2)

さて、前回の続きで、「思わぬ落とし穴」の話をする前に、紹介が遅れたが、今回購入した、Dell Vostro 3400を見ていただこう。これが背面から見たところ。前回書いたとおり、ボディー色は赤を選択した。

特に選択しない場合は黒なのだが、ちょっとお金を足すと、この赤かブラウンが選択可能である。ワイアレスマウスもこの際ということで、色を合わせて赤いものを購入した。メーカーはLogitechである。
画面側から見るとこんな感じ。

我家のWindows PCには皆、焼酎の名前を付ける。メインマシンが「久米仙」、娘のデスクトップが「いいちこ」、旅行用のASUS Eee PCは「どなん」。今はカバンの中で眠っているASUSの13.3インチディスプレイのLaptopは「吉四六」、今回のFedora 14インストール実験機になった貸出し用の東芝Dynabookが「主(ぬーし)」、妻が一ヶ月前に買ったピンクのDell Inspiron 15Rは「Jinro」といった具合である。

そして、Linuxマシンにはワイナリーの地域名を付けることにしている。現在Webサーバー移行先として構築中のFedora 13 32ビットのデスクトップ機が「mosel」、そして、このDell Vostro 3400は、赤い色にちなみ、ドイツワインなのに赤の産地として有名な「baden」と名付けた。

さて、思わぬ落とし穴の話に入る。ちょうど一週間前ぐらいのことだ。まずハードディスクを500GBのものに換装し、Fedora 14 64bit版をインストールした。

作業は順調に進んでいるように見えた。ログインまでこぎつけ、このようなFedora 14のデフォルトの壁紙もでてきた。

さて、じゃあまずはインターネットでも見てみるか! ということで、備え付けのFireFoxを開けた。あれ? 全然インターネットにつながらないぞ。そこでネットワークを確認(システム > 管理 > ネットワーク)。ああ、やっぱりまだワイヤレスの設定ができてない。そういえばまだWifiの設定してないじゃないか。これは当たり前だね。
しかし、ということは、内蔵無線LANのアダプタが認識できていないのか? 一抹の不安。

でも有線LANのデバイスeth0はある。よし、じゃあ、とりあえず有線でネットワークにつないで、そこから活路を見出そう。

そう思ってネットワークケーブルをつないだ。

しかし。

あれ? 認識しているはずなのに、デバイスeth0の状態は、相変わらず「停止中」のままだ。

そしてこれがどうやっても停止中のまま、変化しない。
いろいろ設定を変えて、networkサービスを再起動しても、ことごとくeth0の起動に失敗している。

外見を見ると、ケーブルのコネクタや、ネットワークスイッチのLEDが点灯していない。LANアダプタが死んでいる。まあ、起動していないんだからそうだろう。

何ということだ! ネットワークにつなぐ手段がない!
当初の目論見がしょっぱなからくじけてしまったではないか!

もしかして、何かのはずみで本当にLANアダプタが故障してしまったのかもしれない。いや、実際には出荷時の状態(Windows 7)から、無線LANのみ使用しており、有線LANは一切使った実績がないのだ。元々有線LANアダプタが壊れていたのかもしれない。

そうでないにせよ、これはどうやら正しいドライバを探す必要がある。ということは機種の特定が必須だ。
ということで、機種の特定。そして有線LANアダプタが元々壊れていたのではないかを確認するため、やむを得ず、システムリカバリディスクを使って、元のWindows 7をインストールし直してみた。
すると、WindowsはLANアダプタを認識し、有線でもちゃんとネットワークにつながったのだった。

ということで、察するに、Fedoraは最新版の14といえども、このLaptop PCより古いのか? タイミングは微妙なところだが、とにかく、Laptopのハードが新しすぎて、有線LANアダプタも、無線LANアダプタもFedora 14はサポートしておらず、両方とも認識できない。と、こういうことなのだろう。(注: この推測は少なくとも有線LANについては外れであることが、後に判明する)

とにかく、これらのLANアダプタのLinux用ドライバを見つけないとだめということだ。

デバイスマネージャでアダプタの機種を確認した。

有線LANの方はRealtek RTL8168と特定できた。
無線LANはBroadcom DW1520。あとで分かったが、このDWはDell Wirelessの略で、DELL用に作られたモデル名であった。実際には、Broadcomのモデル番号が存在しBCM43224であった。4322まではディバイスマネージャから読み取れたが、このモデル名は後で判明したものである。

Webでこのアダプタドライバを探した。

有線の方は比較的早く発見した。しかし、どうやらコンパイルを自分でやらなくてはならない模様。
ドライバはこちらからダウンロード可能だった。(何でもいいけど、どうしてRealtekのサイトはIPアドレス丸出しなの?)
http://218.210.127.131/downloads/downloadsView.aspx?Langid=1&PNid=5&PFid=5&Level=5&Conn=4&DownTypeID=3&GetDown=false#RTL8111B/RTL8168B/RTL8111/RTL8168%3Cbr%3ERTL8111C/RTL8111CP/RTL8111D%28L%29%3Cbr%3ERTL8168C/RTL8111DP

次に無線の方だが、これが難航した。Broadcomのサイトには、4322とか、DW1520というモデル番号がヒットしないのだ。しかし、いろいろ調べていくうちに、BCM43224の製品情報が見つかった。このモデル名がタイトルになってるのに、どうして検索でヒットしないんだ?

ところがこのページにはダウンロードできるリンクが見当たらない。

さらに、別サイトなど、いろいろとググって、やっとのことで、ダウンロードのページを発見。モデル名からは想像できないページだったが、とにかく、結局Broadcomのサイトに戻ってきた。なんで、こんな遠回りしないと見つからないようになっているんだよ!

http://www.broadcom.com/support/802.11/linux_sta.php

まずはREADMEファイルを確認した。基本的には、有線LANと同じで、コンパイルが必要なようだ、しかし、よく読んでみると、おお!UbuntuとFedoraには、コンパイル済ドライバが用意されていると書いてあり、インストールのやり方が明記されているではないか!
これだ!

あとは、このインストールを、ネットワーク接続皆無の状態でやらなくてはならない。これが残された問題となった。

つづく

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