Netspace提供モデム「Netgear DM111P」について

2007年10月現在の情報。Netspace ADSL申込み時に,モデムも購入できるオプションがあるが,最近このオプションを選んだときにNetspaceが送ってくるモデムがNetcomm NBシリーズからNetgear製モデムに変更になった。

旧オプションは,以下の3種類だった。
シングルユーザー: Netcomm NB1
4ポートスイッチ + ラウター付: Netcomm NB5+4
4ポートスイッチ + ワイアレスラウター付: Netcomm NB5+4W

新オプションはシングルユーザーか,ワイアレスかの二つの選択肢しかない。もちろん,これらとは別に,モデムを自前で調達するので購入しないという選択もある。

シングルユーザー: Netgear DM111P
4ポートスイッチ + ワイアレスラウター付: Netgear DG834G

このうち,DG834Gは,典型的なワイアレスラウター付ADSLモデムであるので,ここではこれ以上説明しない。
これ以降,説明するのはシングルユーザー向けDM111Pについてである。これが今までのモデムと比較すると,ちょっと風変わりである。
Ethernetポートは一つであり,当然スイッチの機能はない。しかし,PPPoE(およびPPPoA)クライアントを内蔵している。したがって,接続のためのユーザーIDとパスワードはこのモデム内に設定する。そうすると,ラウター機能もあるのかと思うが,実際にはラウターの機能はない。ちょうど,Optus が提供するモデムSiemens SpeadStream 4200のOptusモード(参考:Optus ADSL 2+ 専用モデム )と同じで,PPPoEクライアントを担当するものの,あとは単なるブリッジモデムと同じである。SpeadStream 4200とのちがいは,DM111Pには,そもそも本当にラウター機能がないので,ラウターモードに切り替えることができないという点である。

さて,接続設定の仕方であるが,あらかじめインターネットにつながっているPC(これを見ているということは,つながっているということだが)で,下調べしておくことをお勧めする。まず,NetspaceのWebサイトのトップページに行き,その右上にある「Support」というタグをクリックし,サポートのページに行く。「DM111」をキーワードにして検索すると,「How do I setup the Netgear DM111P via Ethernet on Windows or Mac?」というトピックが見つかるのでこれをクリックし,このページに行く。そして,「Manual Setup (Windows and Mac)」または,「Auto Setup (WIndows XP/2000)」をクリックして,これに従えばよい。

WindowsならAuto Setupが無難

WindowsユーザーはAuto Setup (向って右側)を選ぶのが無難である。これは,Netspaceがモデムと供に送ってくるセットアップCDを使う方法である。このCDを入れるとウィザード「NETGEAR SMART WIZARD installation assistant ADSL Modem model DM111」がスタートするので,その指示に従って作業をすすめればいい。ケーブル類の接続まで指示してくるので,何も接続しない状態から開始してよい。

ただ,この中でひとつだけ不親切な点があるので,これについてのみ触れておく。途中,ネットワークアダプタ(ワイアレスを除く)が複数見つかると,「Use a Wired Network Adapter」というタイトルの画面が出る。ここで,システムが認識しているすべてのネットワークアダプタが選択ボタンとして現れ,その中から本当にこのインターネット接続に使用したいものを選ばせる。イーサネットアダプタが2枚あるというなら分るが,問題なのは,イーサネット接続と関係ないものまで出てくることである。記憶があいまいなのだが,本来使いたいLANアダプタ以外に,多分,ワイアレスLANアダプタか,あるいは1394ネットアダプタが入っていたと思う。

分っている人には簡単でも,この選択を普通の人にやらせるのは,かなり酷である。私が接続設定にいったお客様は,まず自分でこの添付CDを使って,接続を試みたが,うまくいかなかった。それで私にお呼びがかかったわけである。ところが,私も別段,なにか特殊な操作をしたわけではなく,ただこのウィザードを使って一つずつ画面をクリアしていっただけで,接続ができてしまった。このウィザードは,ネットワークアダプタの選択以外は,特に専門知識がなくても,難しいところはなかったと思う。このお客様が間違えるとしたら,ここでLANアダプタでない方を選択してしまったとしか思えない。

これについては,必要ならコントロールパネル->ネットワーク接続で,接続の一覧を出し,ローカルエリア接続のディバイス名を確認し,ふたたびウィザードに戻って,このディバイス名を元に,どのボタンをクリックすべきか判断すればいいだろう。

これ以外には,特に難しいことはない。ただ,かなり時間がかかるステップがあるので,フリーズしているのでは?とパニックにならないよう,落ち着いて作業していただきたい。

Manual Setupの場合

さて,次に手動でこの設定を行う方法だが,上記,Netspaceのサポートページ「Manual Setup (Windows and Mac)」に従えば,間違いない。だだ,予備知識として,いくつか覚えておいたほうがいいことがあるので,これを紹介するにとどめる。

手動設定とはいえ,この方法も結局Netgearの設定画面が持つインターネット接続の自動検出機能を使う。 まず気をつけることは,この方法でやる場合は,ケーブル類の接続が完了していること。そしてモデムのDSLランプは緑色に点灯していて点滅していないこと。この状態から自動検出を開始する。

次に,PPPoEクライアントのログイン情報としてユーザーIDとパスワードを入れるところで,「Forward ADSL Gateway IP」をOnにすること。

最後に設定終了後にモデムをリブート(再起動)すること。
最初に述べたように,このモデムはPPPoEクライアントを担当するが,ラウター機能なない。ないのだが,DHCPサーバーの機能は持っている。(ここまでやるなら,いっそフルにラウター機能を持たせたほうが話が早いと思うのは私だけだろうか?)
初めてPCをこのモデムにつなぐと,このDHCPサーバーによって,192.168.0.2(例)というローカルIPアドレスがPCに割り当てられる。これによりPCとモデムのLANが形成され,ブラウザ経由でモデムの設定画面が見えるようになる。

しかし,何度も言うように,ラウター機能があるわけではないので,このローカルIPアドレスからはインターネットにアクセスできない。最終的には,外部のDHCPサーバーによって,PCにインターネットIPアドレスを割り当ててもらう。

この切り替え操作が,設定完了後に必要になる。どうするかというと,画面左下の「Restart now」というボタンをクリックして,モデムを再起動する。やがてLEDがすべてReady(緑色)になったかの確認ダイアログが出る。モデムのLEDに赤がないことを確認してOKを押すと,本当に再接続される。最後に「Connect to Internet」という確認画面が出る。これで完了である。

それから,もう一つ,Auto Settiingの方では,MTUが1492に設定される。接続の自動検出も使わず,まったく初めから手動設定をした場合,ここがどうなっているか分らない。確認の上,必要なら1492を設定する。

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